【有馬記念】アスリートが語る、アスリートの沸点~渡名喜風南~
2021年12月24日 13:40 中央競馬の一年を締めくくる「第66回有馬記念」は26日、中山競馬場で行われる。多くのドラマが生まれて盛り上がった2021年の競馬界。スポーツ界のトップアスリートは競馬界のビッグレースをどのように捉えているのか。柔道女子の渡名喜風南(26=パーク24)に有馬記念に込める思いを聞いた。
2021年は、自分が今まで経験できなかったことがすべて詰まった1年でした。東京大会では今までの柔道の試合を通して一番いい試合ができました。普段スポーツや柔道を観ない方にも興味を持って応援していただけました。
有馬記念は、競馬の世界では最高峰のレースなので、普段競馬をやらない人も含めて多くの人々が注目していると思います。自分もいつか競馬場に観にいきたいと思っています。
今年の出走馬で注目しているのは、クロノジェネシスです。女の子なのに筋肉質で強くて顔つきもかっこいいので、個人的にずっと応援しています。外国人騎手のルメール騎手ともいいコンビ感ですよね。世界で闘っているというのも、自分と通じるものがある気がします。引退レースなので、頑張ってほしいです。あとはキセキ。この馬も今回で引退しちゃうんですよね。名前がいいなと。自分が応援してたレースで馬券内に入ったんですよ。だから好きです(笑)。名前や見た目など、いろんな要素で自分の好きな馬ができるのは面白いですよね。私自身もたまに馬券を買ってみるのですが、応援している馬は単勝と複勝を買ってます。自分が好きな馬が出ていなかったら自分が好きな数字でやります。その日の好きな数字で、こいつだ!みたいな(笑)。
あとは、競馬自体も柔道と共通する部分があって。走る前から汗をかいてしまっている馬などはあんまりよくないというのは聞いて、注意深くみています。柔道でもそういうところはあるので。最初から疲れている人とかは顔色でわかったり、今日はコンディションよくないなとか減量うまくいっていないなあとか、そういうのはあるので面白いなと思います。また、私は小柄な方ですが練習では体格の大きい人と組むこともあるので、そういう部分では小柄な馬も応援してしまう、というのはありますね。体格なんて関係ないって、みている人に思わせてほしいです(笑)。
来年の目標は、自分の選手生活はもちろんですが、次の世代に、柔道の楽しさを伝えていけたらと思っています。