【有馬記念】エフフォーリア“現役最強”証明V!女王クロノジェネシスのGP4連覇&有終V阻む
2021年12月26日 15:29 中央競馬(JRA)2021年の総決算「第66回有馬記念」(芝2500メートル)は26日、中山競馬場で行われ、ファン投票1位の1番人気エフフォーリア(牡3=鹿戸)が人気に応えてG1・3勝目。“2強ムード”となった昨年女王クロノジェネシス(牝5=斉藤崇)との初対決を制し、現役最強を証明した。鞍上の横山武史騎手(23)は父・横山典弘騎手(53)に続き有馬記念制覇を飾り、史上2組目の親子制覇を達成した。また、5番人気のディープボンド(牡4=大久保)が2着。これが引退レースとなった2番人気クロノジェネシスは3着に終わった。
勝ったエフフォーリアは父エピファネイア、母ケイティーズハート(母の父ハーツクライ)の血統。通算成績は7戦6勝。G1は皐月賞(中山・芝2000メートル)、前走の天皇賞・秋(東京・芝2000メートル)に続き通算3勝目。重賞は4勝目。
有馬記念は歴代最多得票数を更新する26万742票を集め、昨年女王グランアレグリア(牝5=斉藤崇)などを抑え堂々のファン投票1位で選出。G1馬6頭がそろったグランプリレースを制し、3歳馬のJRA年間獲得賞金でナリタブライアン(7億1280万2000円)を抜き歴代単独2位に浮上。さらに今年のJRA年間最多賞金獲得馬の座を確実なものとした。
鞍上の横山武史騎手はエフフォーリアとのコンビで今年の中央G1・3勝をマーク。デビュー5年目にして皐月賞(エフフォーリア)でG1初勝利を挙げるなど、今年だけでG1・4勝の大活躍。有馬記念は父・横山典弘騎手が1996年にサクラローレルで制しており、「武邦彦(父)=武豊(子)」親子以来史上2組目の親子制覇を達成した。
管理する鹿戸師は、天皇賞・秋(エフフォーリア)に続く中央G1制覇で通算4勝目。有馬記念は初制覇となった。
▼有馬記念 「有馬」は日本中央競馬会第2代理事長・有馬頼寧(よりやす)氏の名字。1956年、中山の新スタンドしゅん工を機に『中山グランプリ』が創設された。翌57年、有馬理事長が急逝したため、その功績をたたえて第2回の『中山グランプリ』を『有馬記念』に改称。96年(平8)は875億円を売り上げ、ギネス世界記録に認定された。今年で66回目となるが、ゾロ目の回数だった年は4回連続で1&2番人気のワンツー決着。