【日経新春杯】また4歳世代 ヨーホーレイク強い!厩舎の先輩ワグネリアンにささげる重賞初勝利

2022年1月17日 05:30

<中京11R・日経新春杯>最後の直線で外から抜け出し優勝したヨーホーレイク(右、撮影・椎名 航)

 伝統のハンデG2「第69回日経新春杯」が16日、中京競馬場で行われ、3番人気のヨーホーレイクが1番人気ステラヴェローチェとの追い比べを制して待望の重賞初制覇。出走メンバーで2頭の4歳牡馬がワンツーを飾り、レベルの高さを証明した。鞍上の川田将雅(36)は17年連続、管理する友道康夫師(58)は12年連続でのJRA重賞制覇。所有する金子真人ホールディングスは愛知杯に続く中京の土日重賞制覇となった。

 新時代の到来を告げる4歳牡馬の一騎打ち。ヨーホーレイクはラスト200メートルで1番人気ステラヴェローチェの外から馬体を併せた。鞍上・川田の右ステッキに応えてグングン加速。2キロ軽いハンデ差があったとはいえ、人気馬を一気に差し切った。2頭で3着馬には3馬身差。4歳2頭が年明けの伝統G2で世代レベルの高さをアピールした。

 ダービー(7着)に続くコンビで重賞初制覇に導いた川田は「無事に、この馬らしい走りができて良かったと思います」と安どの表情を浮かべる。「返し馬の雰囲気はとても良かったですし道中もリズム良く走ってくれました。直線に向いてからも、いい雰囲気で動きだしてくれましたね」。

 昨年5月のダービーでは結果を出せなかったが2度目の騎乗で見事、勝利にエスコート。「ダービーと比べても、はるかにいいバランスになっていた。ダービーは僕が下手に乗って結果が伴わなかったですし、ここから改めていい走りができれば」と力を込めた。

 クラシック最終戦の菊花賞を目指した昨秋は、目を外傷したため無念の戦線離脱。この日、友道師に代わってレースを見守った大江助手は「秋は無理せずに治療と充電に充てた。心身共に大人びた安定感が出て、レースにもつながったと思います」と勝因を語った。

 年明けの5日には友道厩舎にダービー2勝目をもたらしたワグネリアンが多臓器不全のため急死。大江助手は「もしかしたらワグネリアンが力を貸してくれたのかもしれないですね。少しでもワグネリアンにこういった後輩の活躍を届けられたらと思っていたんで、そういった意味でもうれしいです」と勝利をかみしめた。

 昨年の年度代表馬に輝いたエフフォーリアと同世代。22年の競馬界を引っ張っていくのは間違いなく、4歳世代だ。川田は「多くの有名な馬が引退した中で、新しい世代の馬で頑張っていきたいと思います。まずは無事に勝ってくれましたし今後の成長に期待したいですね」と締めくくった。始動戦で好スタートを飾り、さらなる高みを目指していく。

 ヨーホーレイク 父ディープインパクト 母クロウキャニオン(母の父フレンチデピュティ)18年3月19日生まれ 牡4歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績7戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億1964万4000円 馬名はカナディアンロッキーの湖。

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