【マイラーズC】前走唯一の中山記念組 カラテが優勢
2022年4月19日 05:30 過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は安田記念の前哨戦となる「第53回マイラーズカップ」を分析する。本番を占う重要ステップ。実績馬に加え、新興勢力が大挙名乗り。激戦を制すのはどの馬か?今年は波乱か、順当戦か。
(1)前走 京都競馬場の改修工事に伴い、今年も阪神競馬場で施行される。20年京都、21年阪神と競馬場は替わったが、2年連続で前走中山記念組から勝ち馬が出ている。20年インディチャンプは中山記念4着からベスト条件に替わり反撃。昨年のケイデンスコールは年明けに京都金杯を快勝。中山記念は2着に甘んじたが実績距離で反撃。今年中山記念から出走はカラテのみ。過去10年では前走から距離短縮組が6勝を挙げている。
(2)年齢 成績的には過去10年で5勝を挙げている5歳馬が最有力。【5・1・6・22】で勝率14.7%、連対率17.6%。準じるのが4歳で【3・5・2・33】。勝率は6.9%で見劣るが、連対率は18.6%でほぼ互角。これが6歳以上となると【2・4・2・61】。勝率、連対率はグッと下がってしまう。
(3)脚質 過去10年で逃げ切り勝ちは12年シルポート(3番人気)だけ。15年サンライズメジャー(5番人気)、19年グァンチャーレ(5番人気)が2着している。しかし阪神に替わった昨年は明らかな決め手勝負。4角8番手にいたケイデンスコールと同10番手アルジャンナが持ち味の末脚を繰り出し叩き合いに。直線398.7メートルの京都外回り(Cコース)から同476.3メートルの阪神外回り(Bコース)に替わり、加えて昨年同様の多頭数なら流れ的にも恐らく前残りは至難。差し&追い込み馬優勢だ。
≪結論≫魅力的に思える上がり馬ソウルラッシュは昇級戦では過大評価厳禁。昨年同様の臨戦で人気を集めたエアロロノア(5着)の姿が重なる。本命は前走中山記念で2着したカラテ。年齢的にやや割引だが今回は【5・1・1・4】と実績十分のマイル戦に戻る。要警戒は前走中山金杯に出走した4歳馬ヴィクティファルス。マイル戦は未経験だが9F戦は【2・1・0・0】で阪神マイルの外回りは合致するイメージ。3連単はカラテ1着固定。穴でヴィクティファルスを推しておく。(データ班)