【NHKマイルC】ステルナティーア好感触 馬なりラスト11秒1、池添「力を出し切りたい」
2022年5月5日 05:30 【G1ドキュメント・美浦=4日】午前6時の馬場開場時の美浦トレセンの気温は11度。長袖シャツを着て調教スタンドに向かった鈴木智は、ちょうどステルナティーアが馬場入りするところに出くわした。鞍上には珍しい顔が。今回から新コンビを組む池添が、栗東から駆けつけ手綱を取っていた。
Wコース3頭併せでの最終追い。ランドアーティスト(5歳1勝クラス)、ジャングルキング(4歳2勝クラス)を先行させ、5馬身追走する形でスタート。4角で最内に入ると鋭く伸びて併入。持ったままの馬なりで、6F84秒0~3F37秒5~1F11秒1をマークした。池添は「後ろから追いかけて、折り合いとしまいの反応がどれくらいか確かめてほしいとの指示。足りなければ動かしていいと言われていましたが、凄く反応が早かったのでサッと流した。力むと聞いていたが、思ったよりリラックスして走っていた」と好感触を得ていた。
池添は昨年のNHKマイルCでソングラインとコンビを組み鼻差2着に惜敗。「毎年この時期になると記録のことを言われるので、早く達成したいと思っている。チャンスのある馬の騎乗依頼をいただいたので、力を出し切って生かしたいです」。このレースを勝てば3歳G1完全制覇を達成する。さらに来週のヴィクトリアマイルにはそのソングラインで挑戦。こちらには牝馬G1完全制覇の記録が懸かる。同馬の1週前追いにも騎乗した池添は、この日午後には園田の兵庫CSに騎乗するため、急いで美浦を離れた。
池添の取材を終えたのは午前8時。気温は20度に達しており、シャツの袖をまくった鈴木智だった。