【NHKマイルC】セリフォス全開!最長間隔「中139日」Vへ動きパワフル、抜かりなし

2022年5月5日 05:30

Cウッドを単走で追い切るセリフォス

 昨年12月の朝日杯FS2着以来のセリフォスはCWコース単走で軽快。先週までに負荷をかけてある。狙い澄ました直行ローテ。いきなり全開ムードだ。

 昨年12月の朝日杯FS2着以来の実戦となるセリフォスはこれが狙い通りのローテーションだから恐れ入る。一般的に賞金を持った3歳牡馬であればクラシックの1冠目・皐月賞に起用したくなるものだが、デビューから一貫してマイルの距離を起用しており、陣営とオーナーサイドはNHKマイルCでこそ最大限のパフォーマンスを発揮できると読んでの起用だ。

 「(前走後に)少し疲れてしんどいところもあったので、時間をかけて馬の体調に合わせて様子を見ながらNHKマイルCを目標にしました」

 中内田師は事もなげにぶっつけ本番のローテーションに言及。「中139日」の出走で勝てば、最長間隔のV記録で14年の勝ち馬ミッキーアイルの「中70日」を大幅に更新となる。

 1週前追い切りはCWコースで福永を背にした3頭併せを消化し、最終追いは片山助手を背に単走。ハミ受けの敏感さで、前半に何度か頭を上げるシーンはあったが、鞍上もその程度は予測の範囲内?上体を浮かせ気味に制御を利かせて直線に向き、ラスト1Fは圧巻だった。馬なりでも沈み込む馬体とパワフルなストライドで11秒5を刻んだ。

 「1週前はジョッキーの感触も良かったし、十分に動けていたと思います。今日は5Fからサッと流す感じ。整える感じで、このクラスの走る馬ならこれくらいの時計は出ます」

 中内田師は仕上がりに自信をにじませつつ「ダイワメジャー産駒らしい前向きさとパワー」をセールスポイントに挙げている。厩舎のG1勝利(17年朝日杯FSダノンプレミアム、18年阪神JFダノンファンタジー、20年朝日杯FSグレナディアガーズ)はいずれもマイルとあって中内田厩舎の“マイル王国”ぶりをさらに印象づける今年初戦になりそうだ。

 《ゆったりローテ》中内田厩舎は今年JRA20勝(全国リーディング2位)と確実に勝ち星を積み上げる。今年の出走回数は89回。詰めて使うケースは少なく中3週以内での起用は19走しかない。ゆったり使うローテで良績。セリフォスは4カ月半(中19週)の休み明け。中11~24週のローテは今年【5・2・1・11】で勝率26%。連対率も37%と好成績を挙げている。

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