【安田記念】ホウオウアマゾン 金曜輸送でイレ込み対策

2022年6月1日 05:30

坂井を背に坂路でキャンター調整するホウオウアマゾン

 【G1ドキュメント・栗東=31日】雨が降る中、全休明けの調教がスタート。ホウオウアマゾンは坂井を背に開門直後の坂路を駆け上がった。池田厩務員がスタンド前で相棒の帰りを待っている。田村が声をかけると「フットワークが良かったし、馬体も引き締まって絶好調」。キャリア48年のベテランは自信を口にした。

 前走・マイラーズCは得意の阪神マイル。好スタートを決め、道中2番手から。直線は馬場の真ん中から力強く脚を伸ばした。惜しくもコンマ1秒差2着に敗れ、昨年アーリントンC以来、2度目の重賞制覇はならなかったが能力を再確認。「阪神マイルは(ホウオウ)アマゾンの庭。走って当然と思っていたし、次に向けて中身のあるレースができた」と話す。

 これまで東京マイルは昨年NHKマイルC9着、前々走・東京新聞杯12着と成績が振るわない。「いつも輸送でテンションが上がってしまう。前日輸送で現地入りすると着いてから寝ないし、カイバも食べない」。今回は従来のパターンを変え、レース2日前の金曜に東京入り。2度の敗戦を糧に大舞台に向かう。

 「1日早く現地に入ることで環境に慣れ、落ち着いて臨むことができるはず。東京で負けた2戦はコース適性ではなく、気持ちの問題。力を出し切れば」

 父キングカメハメハは04年NHKマイルC勝ち、母ヒカルアマランサスは10年ヴィクトリアマイル2着。血統的な下地は整っている。「レースを楽しみにしといて」と言い残し、厩舎に戻った。金曜輸送でイレ込み対策はバッチリ。過去2回の東京遠征とは違った走りを見せてくれそうだ。

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