【安田記念】シュネルマイスターの手塚師「マイルの中ではトップに立ってほしい」

2022年6月1日 09:05

シュネルマイスター

 G1・安田記念(東京競馬場、芝1600メートル)を5日に控え、シュネルマイスター(牡4)を送り出す手塚貴久師が共同会見に臨んだ。


 ――ドバイからここまでは
 「昨年のマイルCSが終わってからドバイに行こうということで、目標にして向かったが、ドバイの方は残念な結果になってしまった。実力通りの結果にはなかったけど、その反省を踏まえて日本に帰ってきて牧場に戻してもらって、リセットし直した2カ月だった。ドバイのレースは走りきっていないところもあって、疲れはそれほどなかった。牧場に戻ってからの立ち上げもすぐにできたし、帰ってきてからも順調に来ている」

 ――リセットすべき要素は
 「元々、少し左側の後ろが弱いところが慢性的にあるので、そこはケアしながら。なかなかドバイでそれが良くなりきれなかったなというのがあったので。そこのところについては、しっかりケアしながらやらないといけないという反省は持っている」

 ――この2週の調整について
 「先週はルメールさんに乗ってもらって。本人もG1に関しては感触つかんでおきたい希望もあったので。ちょっとマッチョだなというのは言っていたが、最初の出が少しこの馬特有な硬さがあって、そういったところは気になったようだけど、走り出してからは問題なく加速してくれるし、エンジンもかかったと言ってくれたので、彼が感じたシュネルマイスターについては良かったんじゃないか」

 「追い切りに関しては時計はあまり気にしていなかったので。それほど速い時計ではなかったけど、しっかり動けていた気がする。先週の追い切りの時計とか強度を考えて、今週は嶋田に微調整をさせた」

 ――先週よりもいい時計になっている
 「調教はやれば動くタイプ。どのくらいやればというさじ加減が難しいので。やりすぎると反動が出てしまう。それほどやらないつもりではいたけど、ポテンシャルが高いので時計は速くなった。全然、問題ない。先週よりも息の入りも早かったし、馬は確実に先週よりアップしているかな」

 ――さきほどのマッチョとは
 「昨年の秋はスラっとした体形になりつつある印象を受けたので1800を使ってもいい競馬ができたし、マイルCSもそういう競馬になったけど、年をまたいで帰ってきた時に体形がより筋肉質に。その部分で彼(ルメール)も感じたんじゃないかな」

 ――意気込みは
 「昨年はチャレンジャーで良かったけど、昨年の上位2頭がいないわけなので、今年に関してはマイルの中ではトップに立ってほしいという思いでずっといるし、安田記念は彼がもっとも手にしたい勲章。彼が期待に応える走りをしてくれれば」

 ――府中のマイルでは負けられないか
 「ドバイのレース以外はしっかりした内容でレースをしている。特に東京に関してはミスがない、ポカが少ない。今回も舞台としては一番いいんじゃないか。雨は降らない方がいい」

 ――ファンにメッセージを
 「今年はドバイから安田記念というのが既定のローテーションだったが、最初にずっこけてしまった。安田記念では彼の名誉を回復させてあげたい思いで調教をやっている。しっかりいい結果を出したい」

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