【東京新馬戦】注目のドレフォン産駒、グランサバナ 皐月賞馬ジオグリフに続け!田村師「これは走るよ」
2022年6月7日 05:30 2歳新馬戦は2週目に突入。12日の東京芝1800メートル戦でデビュー予定のグランサバナ(牡=田村)が圧巻の動きを見せている。古馬オープンのキルロード(今週函館SS出走)といきなり互角に渡り合った。今春ダービー3着とクラシックを沸かせたアスクビクターモアの田村師は「凄い」とゾッコンだ。また、最終週を迎える中京ではマラキナイア(牝=吉岡)に注目が集まっている。
今春クラシック戦線でアスクビクターモア(ダービー3着)が活躍した田村厩舎から、期待の逸材が東京でデビューする。現2歳が2世代目となるドレフォン産駒のグランサバナだ。
基礎体力の凄さは先月26日の2週前追いでいきなり披露した。Wコースで初めての追い切りで5F66秒3~1F11秒6(強め)。高松宮記念3着の先輩キルロードに食らいつき、好時計で併入を果たした。これには田村師も感心しきりだ。
「これは走るよ。1本目から、キルロードとやれるんだから。3月に初めて来た時は子供っぽい面もあったが、この2カ月で一気に馬が変わってきたよ」
先週1日は同じWコースで6F82秒6~1F12秒2(いっぱい)。伸びやかなフォームで機敏に反応した。A級馬の相が出ている。「今カイバをMAXにしてしっかり食べさせている。体も良くなっている」と順調な過程に目を細める。
16年BCスプリント(ダート6F)を制した父ドレフォンの産駒は初年度からジオグリフが皐月賞制覇と距離の順応性も示している。一方、母エンジェルフォールの姉にはトールポピー(08年オークスなどG1・2勝)やアヴェンチュラ(11年秋華賞)がいる良質母系。「(母の父に)ジャングルポケット(01年ダービーとJC優勝)も入っているし、距離もこなせそうだ」と目を細める。
レーンとのコンビで12日の芝1800メートル戦が初陣。6月東京の芝1800メートルの新馬戦といえば、厩舎の偉大な先輩メジャーエンブレム(15年6月14日)がデビューV。阪神JFとNHKマイルCでG1・2勝と大きく羽ばたいた。指揮官は「メジャーエンブレムのおかげで、うちの厩舎も成長できた。この春はアスクビクターモアが頑張って、男馬の一流馬の物差しを教えてくれた。グランサバナも初戦から楽しみなんだ」と期待を込めた。7年前にエンブレムも躍ったV舞台から、クラシックを夢見ている。
《同舞台優勝馬から活躍馬多数》ダービー後の6月東京で新馬戦が行われるようになった12年以降、芝1800メートルの新馬戦優勝馬からは活躍馬が出ている。13年マイネルフロストは毎日杯1着、ダービー3着。15年メジャーエンブレムは阪神JFとNHKマイルCでG12勝。20年ユーバーレーベンはオークス、21年ジオグリフは皐月賞Vと直近2年の勝ち馬からはクラシック馬が続けて出ている。