【顕彰馬選定記者投票】アーモンドアイ、キングカメハメハ殿堂入りならず ともにあと8票

2022年6月7日 14:24

20年12月の引退式でパドックを周回するアーモンドアイ(撮影・郡司 修)

 JRAは7日、22年度の顕彰馬選定記者投票の結果を発表し、選定馬なしとした。

 アーモンドアイ、キングカメハメハが有効投票数202票のうち144票(得票率71・3%)を獲得したが選定基準の4分の3以上(152票以上)を得られず。以下、ブエナビスタ91票、モーリス78票、ヴィクトワールピサ30票、ステイゴールド27票、クロフネ24票、アグネスデジタルとダイワスカーレット21票、ゴールドシップ18票など。20年キタサンブラックに続く35頭目の殿堂入りはならなかった。

 アーモンドアイは競走馬登録抹消から1年が経過し、今年から選定対象馬になり、キングカメハメハは昨年、有効投票数203票のうち141票で得票率は69・5%。選定基準である4分の3以上に12票、足りなかった。

 アーモンドアイは現役時代、18年桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ、19年ドバイターフ、天皇賞・秋、20年ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋、ジャパンカップで芝G1・9勝のJRA記録(それまでは7勝が最多)を打ち立てた。引退後は生まれ故郷のノーザンファーム(北海道安平町)で繁殖入り。今年1月13日にエピファネイア産駒の初子(牡)を出産した。

 キングカメハメハは04年春に変則2冠制覇を達成し、秋初戦の神戸新聞杯を制したが、天皇賞・秋に向けて調整を進めていた段階で右前浅屈腱炎が判明。引退、種牡馬入りした。父としてアパパネやルーラーシップ、ロードカナロア、ホッコータルマエ、ドゥラメンテなど数多くのG1ウイナーを出している。19年8月9日、けい養先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)で体調を崩し、息を引き取った。

 アーモンドアイの父であるキングカメハメハの産駒ロードカナロアは18年に選定済みとなっている。

 ▽アーモンドアイ 父ロードカナロア、母フサイチパンドラ(母の父サンデーサイレンス)、15年3月10日生まれ、牝7歳、現役時代は美浦・国枝厩舎所属、馬主・シルクレーシング、生産者・北海道安平町のノーザンファーム、戦績15戦11勝(重賞10勝)、総獲得賞金19億1526万3900円、馬名の由来は美人とされる顔の目の形。

 ▽キングカメハメハ、父キングマンボ、母マンファス(母の父ラストタイクーン)、01年3月20日生まれ(~19年8月9日)、牡 美浦・松田国厩舎所属、馬主・金子真人氏、生産者・北海道安平町のノーザンファーム、戦績8戦7勝(重賞4勝)、総獲得賞金4億2973万3000円、馬名の由来はハワイ全島を統一したカメハメハ大王。

 ▽顕彰馬 84年に日本中央競馬会30周年記念事業として制度が発足。中央競馬の発展に多大な貢献があった馬の功績を称え、表彰する「競馬の殿堂」。99年までは顕彰馬選考委員会の審議により選定。00年以降は報道関係者の投票で全体の4分の3以上の得票で選定されている。顕彰馬のブロンズ像が東京競馬場内の競馬博物館に展示される。

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