【英G1サセックスS】バスラットレオン粘って健闘4着 世界ランク1位バーイードが無傷の9連勝

2022年7月28日 05:00

バスラットレオン

 英G1サセックスS(芝1600メートル)が27日(日本時間同日夜)、グッドウッド競馬場で7頭立てで行われ、日本から参戦したバスラットレオン(牡4=矢作)は4着だった。勝ったのは欧州現役最強マイラーのバーイード(牡4=ハガス)。デビューから無傷の9連勝でG1・5勝目を挙げた。

 最新世界ランキング1位のバーイードが断然の支持を集めた一戦。3月のドバイG2ゴドルフィンマイルに続く海外重賞連勝を狙ったバスラットレオンは、5番ゲートから坂井を背に果敢に逃げた。矢作師と坂井は前日にコースをチェック。師は「コースの起伏は思っていた通り激しいし、重量を背負う(61.5キロ)のは百も承知しての遠征です。バーイードは強いけど、なんとかひと泡吹かせたいし、そのためには逃げるのがベストかと考えています」と話した。その言葉通りの先行策。直線半ばでバーイードにはかわされたものの、最後まで粘り強く走り切った。

 昨秋から米国、サウジアラビア、ドバイと世界を席巻する矢作厩舎。今回の欧州遠征は僚馬のキングエルメス(9日の英G1ジュライC11着)と2頭で異国の地に乗り込んだ。師は「今回に関しては挑戦」と強調していたが、挑戦なくして成功なし。順調なら次走には仏G1ジャックルマロワ賞(8月14日、ドーヴィル芝1600メートル)を予定。この経験を糧に反撃を狙う。

 ▼矢作師 なんとか3着に粘れと思ったけど、それでも良い競馬はしてくれました。日本馬向きの硬めの馬場になったのも良かったと思います。バーイードだけは強かったけど他とはそう差はなかったので、次のジャックルマロワ賞が楽しみです。

 ▽サセックスS 1841年創設、英国伝統のマイル戦。舞台となるグッドウッド競馬場は英国南部にあり、「世界で最も美しい競馬場」の一つとして親しまれている。当競馬場で行われるG1ナッソーSは19年に日本馬ディアドラが制したが、サセックスSへの日本馬の参戦は初めて。過去の勝ち馬には00年ジャイアンツコーズウェイ、02年ロックオブジブラルタル、11&12年フランケルなど歴史的名馬が並ぶ。

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