【天皇賞・秋】3歳連覇か!?古馬奪冠か!? 中距離最強決定戦に豪華メンバー集結
2022年10月24日 05:20 今週の東京メインは伝統と格式の「第166回天皇賞・秋」。秋の最強中距離馬を決する一戦に、今年も豪華メンバーが集う。昨年のダービー馬シャフリヤールを筆頭にした古馬の強力布陣に、春のクラシックで好走した3歳勢が挑む構図。昨年は3歳エフフォーリアに軍配が上がったが、果たして今年は?
昨年は3歳エフフォーリアが優勝したが、これは02年シンボリクリスエス以来、19年ぶりの快挙。その間、実に24頭の3歳馬が挑み、古馬の厚い壁にはね返され続けた。年長馬有利の基本に立ち返ると、中心はやはりシャフリヤールだ。言わずと知れた昨年のダービー馬。今年は戦いの場を海外に求め、3月のドバイシーマクラシックを制覇。日本ダービー馬の実力を世界に知らしめた。前走の英G1プリンスオブウェールズSは4着。欧州特有の起伏の激しい馬場に泣いたが、東京の軽い芝なら話は別。ダービー馬のプライドを懸けた譲れない舞台だ。
王座を脅かす存在となったのが新星ジャックドール。昨秋から怒濤(どとう)の5連勝。3月の金鯱賞で重賞初出走初Vを達成した。G1初挑戦の大阪杯は5着に終わったが、8月の札幌記念であっさりとG2・2勝目。それまでの逃げ一手から、好位に控える形で勝てたのが何よりの収穫だった。デビューから一貫して2000メートルのみに出走。陣営が早くから最大目標に掲げていた「秋の盾」。集大成を見せる一戦だ。
挑む3歳の筆頭はイクイノックス。皐月賞、ダービーで2着。特にダービーはドウデュースと一騎打ち。激しい叩き合いで首差競り負けたが、上がりタイム(3F33秒6)は勝ち馬を上回った。まだ馬体に緩さを残すが、素質は超一級品。一気の世代交代をもくろむ。ジオグリフは皐月賞でイクイノックスを下して1冠制覇。ダービーは距離の壁に屈したが、最適と思える東京2000メートルなら反撃必至。春2冠は共に4着に甘んじたダノンベルーガも、素質は見劣りなし。5歳勢はポタジェ、パンサラッサと2頭のG1ウイナーがスタンバイ。爽やかな秋風を切り裂く、し烈な世代闘争は見応え十分だ。