【朝日杯FS】ニシノベストワン 新谷厩舎の“勢い”に乗る

2022年12月14日 05:30

 【G1ドキュメント・栗東=13日】師走の冷たい雨に打たれても新谷師は変わらない笑顔。マスコミに対して常にオープン、かつ積極的に対応してくれるトレーナーにオサムは人間的な魅力を感じる。火曜朝の指揮官は曇天と対照的に晴れやかな表情だった。「速い流れが合うと思っていたけど、それにしても強かった」。そう振り返ったのは先週カペラSを制したリメイク。開業3年目を迎え、交流重賞を勝ちまくっている厩舎だが意外にも、あれがJRA重賞初勝利だった。

 いや、勝ちまくっているとの表現は正しくない。この秋はグランブリッジがJBCレディスクラシック2着からクイーン賞2着。クラウンプライドがJBCクラシック2着からチャンピオンズC2着と歯ぎしりする惜敗が続いた。その意味でも留飲を下げる勝利だった。JRA重賞Vをきっかけに、新谷厩舎がさらにブレークしそうな予感。2頭使いで挑む朝日杯FSで大駆けがないか。狙いたいのはニシノベストワンだ。

 「勝ったらG1へ、と頭の中にはあったけど、ジョッキーがいなかったからね。そこへ(藤岡)佑介が乗りに行ってくれると。前走はスローペースとはいえ、あれだけの脚(上がり3F最速33秒7)を使えた。今朝、坂路で乗ったけど大丈夫。中1週でも気が立っていることもなかった」

 中1週のG1参戦は一見、強行軍に映るが前走が2カ月ほど間隔が空いての勝利だったことを思えば、むしろ叩き2走目の上積みが期待できる。2歳戦にめっぽう強いエピファネイア産駒。本命候補の1頭に入れて、最終追いをチェックしよう。

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2022年12月14日のニュース