【有馬記念】(6)ヴェラアズール JC勝った吉兆枠番ゲット!松山「僕が一番欲しかった枠」

2022年12月23日 05:30

有馬記念の枠順抽選会でヴェラアズールを引く佐々木蔵之介。左は長澤まさみ(JRA提供)

 「第67回有馬記念」は22日、東西トレセンとテレビ局スタジオを3元中継でつないで公開枠順抽選会を開き、16頭の枠順が確定した。近年は明確に内枠有利、外枠不利がトレンド。絶好の枠を手にしたのは3枠6番ヴェラアズール。前走でジャパンCを制した時と同じ枠番に入った。ファン投票1位のタイトルホルダーは13番、イクイノックスは9番。昨年の覇者エフフォーリアは7番に決まった。

 公開枠番抽選は、東西トレセンと抽選会場を中継でつなぐ形が取られた。まずは関係者がアルファベットを選ぶ。ヴェラアズールに騎乗する松山が選んだのは「K」。渡辺師は両者の名前をなぞらえて「(松山)弘平ちゃんと薫彦の(頭文字)Kということで決まりました。ヴェラアズールのVはなかったですから」と明かした。藤沢和雄元調教師から示されたナンバーは6。松山は小さく拍手をするしぐさを見せた。

 吉兆だ。6番枠は勝ったジャパンCと同じ。芝2500メートルの舞台設定は内が優位。過去10年の有馬記念で6番枠は2勝、2着2回と最多の連対を誇る。最近では3年前にリスグラシューが勝っている。有馬記念を語る上での最強ナンバー。追い風が吹いた。松山は「僕が一番欲しかった枠です。偶数の内枠でいい枠だと思います。2、4番枠はもう埋まっていましたからね。残った中では一番いい枠。ジャパンCを勝って縁起もいいですし、しっかり続けられるようにと思います」と満足げな表情を浮かべた。

 切れ味を武器にスターダムへとのしあがってきた。6走前に芝へ転向、全て上がり最速の末脚を繰り出している。前々走の京都大賞典で重賞初V。続くジャパンCでいきなりG1初制覇をやってのけた。勢いは一番と言ってもいい。渡辺師はジャパンCと同じ枠回りに「こんなこともあるんだなとびっくりしています。前走の疲れもないですし、万全の状態で臨めると思います」と力を込めた。
 ジャパンCからの連勝なら、ラストランだった06年のディープインパクト以来となる。あれから16年。衝撃の末脚が再び観衆をとりこにする。

 ▽抽選方式 ゲストで「2022JRA年間プロモーションキャラクター」を務める長澤まさみと2023年からJRA年間プロモーションキャラクターに加わる佐々木蔵之介が、抽選ポットから交互に馬名ボールを選択。ボールから出た馬名を受けて、陣営が指定した馬番ボールを藤沢和雄元調教師が開封し、枠順決定となる。

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