【中山記念】イルーシヴパンサー 充実一途の“3回連続”ラスト11秒台

2023年2月23日 05:25

ウッドチップコースで追い切るイルーシヴパンサー(撮影・郡司 修

 イルーシヴパンサーが充実一途の動きを見せた。美浦Wコース単走で長めから追われ、鞍上の手綱が動くことなくラスト1Fでは軽々と11秒4をマーク。15、19日に続いて“3回連続”の11秒台。状態の良さをアピールするとともに、ピカイチの切れ味で最高のパフォーマンスを披露した。動きを確認した久保田師は「しまいをサーっと伸ばす形。先週より楽に時計も出たし、反応も良かった。今回は本当に調整しやすかった」と興奮気味。「これならいい競馬ができると思うし、楽しみにしている。勝負です」と自信に満ちた表情が印象的だった。

 前走・スポニチ賞京都金杯にも充実ぶりが表れている。後方待機から外を回していた今までの戦法とは一転して、中団追走から最後はイン突き。5カ月の休み明け、初の関西圏のレースと“難題”を克服しての快勝に、久保田師も「馬体重プラス14キロでああいう競馬ができたので、強くなっているんだなと実感した」と驚きを隠さなかった。

 今回は良績が少ない1800メートル&右回り。そんな試練も、久保田師は気にしない。「サウスポーのイメージはあるが、中山でもそこまで負けていないので大丈夫。1Fの距離延長についてはスプリングS4着の実績もあるし、最近は道中、落ち着いて走れているので気にしていない」と言い切った。完成形を迎えた5歳。春の大目標である安田記念(6月4日、東京)へ、ここは負けられない。

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