【阪急杯】4歳アグリ華麗に加速!安田隆師「ダイアトニック2世になってほしい」

2023年2月23日 05:30

坂路を単走で追い切るアグリ

 先輩の背中を追う旅が始まる。アグリは昨夏から休養を挟みつつ3連勝。オープン初戦に重賞をチョイスしたのも、期待の表れか。先々週、先週と坂路で猛時計をマーク。8日に4F50秒8の自己ベスト、ラスト1Fも11秒9と鋭く伸びた。1週前も雪の影響で重い馬場を4F51秒7。ともに併せ馬で、しっかりと負荷をかけてきた。

 最終追いは味付け程度で十分。坂路で単走、ピッチを利かせたフットワークでスイスイと駆け上がってきた。首をリズミカルに使って、奇麗な加速ラップを刻んだ。4F53秒2~1F12秒4をマーク。安田隆師が切り出す。

 「先週もやっているので、疲れを残さないように余裕残しで。レース運びが上手なので、内回りの1400メートルはいい条件だと思います」と見通しを語った。この舞台で連勝中。前走は持ち時計を一気に1秒6も詰めてみせた。成長盛りの4歳馬。楽しみは十分だ。

 父カラヴァッジオは今年から国内に導入される種牡馬。現役時代はアイルランドの名門A・オブライエン厩舎に在籍し、デビューから短距離G12勝を含む6連勝を挙げたスプリンターだ。種牡馬としても初年度産駒からG12勝馬テネブリズムを出し、21年の欧州ファーストクロップリーディングサイアーに輝いた。アグリが花火を上げれば、大きな道が開ける。

 安田隆厩舎はダイアトニックで昨年このレースを勝った。芝1400メートルで重賞4勝のスペシャリスト。トレーナーは「ゲートセンスがいいですし、ダイアトニック2世になってほしい」と希望を抱いた。上る勢いで真っ向勝負。新エースを襲名する。

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