【阪急杯】グレナディアガーズ 最速で突き抜けた!馬なりラスト11秒8

2023年2月23日 05:30

岩田望来を背に坂路を単走で追い切るグレナディアガーズ

 来月の高松宮記念につながるG3「第67回阪急杯」は実績一番のグレナディアガーズが栗東坂路で絶好の動き。好仕上がりをアピールした。

 雪解けの坂路でメンバー唯一のG1馬が躍動した。グレナディアガーズは新コンビの岩田望を背に坂路で最終追い切り。力強い脚さばきで豪快にチップを蹴散らしながら駆け上がり、ラスト1Fはこの日の最速タイとなる11秒8をマークした。鞍上は「馬なりで反応を確かめてほしい、との指示。凄く感触は良かったですよ。状態はいいと思います」と手応えを口にした。

 これまでは1週前にCWコース、当週が坂路というのが調整パターンだったが雪の影響で2週連続、坂路追いを選択。中内田師は「先週も馬場状態が良くなくて坂路で併せ馬をしたけど動きは良かった。最終追いも引き続き良かったし、力を出せる状態だと思う」と仕上がりに太鼓判を押す。

 前走の阪神Cは直線半ばでいったんは先頭に立つもダイアトニックに差し返されて鼻差の2着。中内田師は「休み明けでもしっかり走ってくれたが悔しい2着だった」と振り返る。その後はノーザンファームしがらきでリフレッシュし、1月下旬に栗東に帰厩。「一度競馬を使われているし、いい状態で帰ってきてフレッシュ感もありましたよ」と感触を口にする。

 阪神コースは【3・1・0・1】と好相性。20年朝日杯FSでG1タイトルを獲得したが、指揮官は「阪神が得意というより千四が得意という印象。一番競馬がしやすいし勝っている条件なので」と力を込める。この距離は【2・3・0・0】で完全連対、当舞台の21年阪神Cも制した。この後は昨年12着に敗れ、2年連続の参戦となる高松宮記念(3月26日、中京)を視野に入れる。「まずはここできっちり結果を出したい」と得意条件で久々Vを狙う。

 ライバル視されたピクシーナイトが回避したことにより、断然人気が予想される。手綱を託された岩田望は「馬のリズムで走れれば力は上位だと思います。いい結果を出せるように頑張ります」と意気込む。過去10年の阪急杯でG1馬は【3・2・2・9】の成績、そのうち1番人気は【3・0・0・1】と高確率でV。唯一のG1馬が貫禄の走りを見せつける。 

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