【大阪杯】マリアエレーナ逆襲だ!前走8着も…「5歳」&「阪神実績」が後押し
2023年3月28日 05:18 過去のデータから勝ち馬を探し出す「G1データ王」は春の開幕戦だった先週の高松宮記念で推奨したナムラクレアが惜しくも2着。今週の「第67回大阪杯」こそは1着馬を見つけ出したい。振り返れば1年前に最有力候補として挙げたレイパパレも2着に惜敗。その反省を踏まえつつ浮上したV候補は“人気急落”のあの牝馬だ。
(1)年齢
先週の高松宮記念は7、8歳のベテランが1&3着で波乱を演出したが、当レースは圧倒的に若い世代が有利。G2時代(16年まで)も含めた過去10年で4歳は【4・3・6・25】、5歳が【6・5・2・27】の成績で勝ち馬はこの2世代からしか出ていない。6歳以上は【0・2・2・50】と苦戦しており、今年該当するヴェルトライゼンデ、ヒシイグアス、ヒンドゥタイムズ、ポタジェ、モズベッロはV候補から脱落。
(2)前走
G1昇格後の17年以降は海外を含む前走G1組が【1・1・1・12】と苦戦傾向。ここ2年も単勝1倍台の断然人気だった21年コントレイル3着、22年エフフォーリア9着が敗れている。今年もジェラルディーナ、ジャックドール、スターズオンアースのG1組は上位人気必至だが信頼はできない。
一方、G2組が【4・5・4・45】と活躍。中でも前哨戦の金鯱賞組は【3・2・1・18】と相性がいい。昨年は金鯱賞1&2着のジャックドール&レイパパレが本番で5&2着、金鯱賞4着だったポタジェが逆転Vを飾っており、前走着順はそこまで気にしなくていい。注目は前走の人気だ。金鯱賞で4番人気以内だった馬が【3・2・1・8】の好成績。昨年Vのポタジェも金鯱賞で4番人気に支持されていた。今年の金鯱賞組で好走条件をクリアしたのは2番人気マリアエレーナのみ(1番人気プログノーシスは回避)。
(3)コース実績
過去10年の勝ち馬は全て阪神コースで勝利経験か、当地重賞で3着以内の実績があった。G1昇格後に6番人気以下で連対した5頭(17年2着ステファノス、18年2着ペルシアンナイト、19年1着アルアイン、21年2着モズベッロ、22年1着ポタジェ)は全てこの条件をクリアしており、該当馬は人気薄でも要注意だ。今年のメンバーではヴェルトライゼンデ、ノースブリッジ、ラーグルフの3頭が阪神未経験。キラーアビリティは当地で唯一馬券に絡んだレースがリステッド競走の萩S(2着)だった。
結論
金鯱賞2番人気のマリアエレーナは5歳の年齢、阪神実績(22年マーメイドS2着)の項目もクリア。前走8着で人気は急落しそうだが、直線で進路がなく全く力を出し切れなかった。昨夏の小倉記念Vは5馬身差の圧勝。当時3着のジェラルディーナを寄せ付けなかった。ポテンシャルはここでも通用するはず。20年は牝馬のワンツー、ここ2年も牝馬レイパパレが連対。今年は伏兵牝馬のマリアエレーナが波乱を演出する。 (データ班)