【オークス】コナコースト軽快!坂路単走1F12秒4、清水久師自信「満足いく調整」

2023年5月18日 05:30

坂路で追い切るコナコースト(撮影・亀井直樹)

 逆転候補、見~つけた!「第84回オークス」の最終追い。桜花賞2着のコナコーストが好仕上がりだ。最終追いは“静”に終始したが、1週前追い切りが奮った。CWコースの自己ベストを更新。桜花賞からさらに気配を上げている。桜で付いたライバルとの着差は3/4馬身。距離延長に不安のない血脈。府中に舞台を替えて、1冠を狙う。

 17日は、はや夏を思わせる暑さ。関西馬は週末に長距離輸送も控えるため、ビシビシと負荷をかけた馬は少なかった。フォーカスすべきは1週前追い切り。コナコーストはCWコースで6F79秒7~1F12秒1の超抜時計をマーク。過去のベストは桜花賞1週前の6F80秒8。そこから1秒1短縮してみせた。

 先週は併せ馬、外に付ける僚馬がビシッと追われる中で軽やかに首差先着した。清水久師は「時計も良かったですね。しまいもそれほどやっていないけど、しっかり時計が出ていますのでいいと思います」と好ムード。最終追いは坂路でサッと。単走で4F54秒1~1F12秒4を計時。リズミカルに首を使い、ラストまで奇麗な加速ラップを刻んだ。「東京までの輸送がありますし、やり過ぎず馬の気分良くリズム良く坂路を上がってきました。先週の時点で整っていますし、満足いく調整ができたと思っています」と仕上がりに胸を張った。

 血のドラマも内包する。父キタサンブラックは同じ清水久厩舎で管理された。G1・7勝を挙げ、16年から2年連続で年度代表馬にも選ばれた。そんな名馬の血が娘にも流れる。「普段から落ち着いていますので、そのあたりはブラックの血を受け継いでいるのかなと思います。普段から手のかからないお利口さん。ムダなところで消耗しない。思い通りに調整が進められるのはいいですね」とセールスポイントを挙げた。

 父の産駒は初年度からイクイノックス、今年はソールオリエンスが皐月賞勝ちと大ブレーク中だ。「操縦性もいいですし折り合いも付く馬なので、距離はこなしてくれると思います」。乙女たちのバージンロード、父の勢いを背に逆転1冠を狙う。

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