【オークス】キタウイング 左回りでジャイキリだ!

2023年5月18日 05:26

3頭併せで追い切るキタウイング(右)(撮影・郡司修)

 【G1ドキュメント・美浦=17日】G1・6勝グランアレグリア、昨年の牝馬2冠スターズオンアース。競馬史に残る名牝の稽古をつけてきた杉原。だからこそ、出来に対するジャッジは正確だ。オークスの本命候補キタウイングが気になる鈴木悠。最終リハを終えた“仕上げのスペシャリスト”の元へ向かった。

 杉原は開口一番「本当にいいですよ」と満面の笑み。それもそのはず。Wコース3頭併せでの動きが秀逸だった。僚馬アルゲンテウス(4歳1勝クラス)、フェミナフォルテ(3歳未勝利)を追走。直線は最内に併せ、いつでも抜け出せそうな手応えを残しながら併入した。6F82秒6~1F11秒7は当コースでの自己ベストとなる好時計だ。

 2週連続で追い切りに騎乗した鞍上は「先週より体の使い方、ギアチェンジがスムーズでした。追えば追うだけ伸びそうな感じ。いい雰囲気で追い切れました」と上積みを実感。「今週は乗りやすかったし、この感じなら距離(2400メートル)は大丈夫。左回りもこの馬にとっていいはずです」と舞台替わりも歓迎する。

 全7戦中6戦で上がり3F2位以内。12着だった前走・桜花賞でも、リバティアイランドに次ぐ上がり3F33秒6をマーク。末脚は世代屈指と言っていい。「前半は彼女のリズムを大事にして、いつも通り最後に速い脚を使えたらいいですね」。杉原はG1でのジャイアントキリングを夢見る。絶好調、いざテイクオフ!鈴木悠の脳内では、紙面を彩る大見出しが躍った。

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2023年5月18日のニュース