【CBC賞】エイシンスポッター切れ味抜群!馬なり余力残しでラスト1F12秒4

2023年6月29日 05:18

坂路で追い切るエイシンスポッター(撮影・亀井直樹)

 新星誕生の予感がする。前走・鞍馬Sでオープン初勝利を飾ったエイシンスポッターだ。坂路の最終追いは単走、馬なり。4F52秒9~1F12秒4で流したが、余力残しが逆に陣営の余裕と青写真通りに来た臨戦過程を感じさせる。動きを見届けた吉村師は「予定通り。お釣りを残してセーブ気味に。暑さも気にしていないし調整はしやすい」と涼しげな表情だった。

 これに先立つ先週CWコースが凄かった。6F81秒8~1F11秒5を刻むハードな併せ馬でゴルトファルベン(6歳1勝クラス)に1馬身先着。切れ味に磨きがかかった印象だ。それを証言するのが手綱を取った角田大河。「前々走のオーシャンS(3着)で重賞にもメドが立ちましたが、あの時より確実に、数段パワーアップしていますよ」と20歳は感心しきりだった。

 中京は【1・1・1・0】で得意とするコース。吉村師は「開幕週の馬場がどうかでしょうが、舞台設定は悪くない。秋のG1に向けて勝っておきたいですね」と強気を隠さない。初重賞はもちろん、視線はさらなる高みに向けられている。居並ぶ強敵をねじ伏せ、自らの道を切り開く。

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2023年6月29日のニュース