98年阪神3歳牝馬S覇者スティンガー死す、27歳老衰のため 社台ファーム東場長「感謝の思いつのる」

2023年9月21日 11:49

スティンガー

 98年阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)を制したスティンガー(牝、父サンデーサイレンス)が21日、けい養先の社台ブルーグラスファーム(北海道日高町)で老衰のため、息を引き取った。27歳だった。JRAが発表した。

 北海道千歳市の社台ファームで生まれ、現役時代は美浦・藤沢和雄厩舎に在籍し、通算21戦7勝、うち重賞は阪神3歳牝馬Sをはじめ、99年4歳牝馬特別(現フローラS)、00年京都牝馬特別、00&01年京王杯SCの5勝。獲得賞金は4億250万6000円だった。

 ▼社台ファーム東礼治郎場長 名伯楽だった藤沢和雄調教師が、この馬なら挑戦する価値があるとおっしゃって、連闘を敢行し、見事に阪神3歳牝馬Sを制したことは今も記憶に残っています。その後、不振の時期もありましたが、不屈の精神のようなものを備えた馬で、6歳春に競走生活を卒業するまで常に一線級のメンバーと戦い続けてくれました。繁殖牝馬としても堅実な産駒を数多く送り、その血は広く枝葉を伸ばしつつあります。27歳の大往生ということもあり、残念という思い以上に感謝の思いがつのるばかりです。今はひとえに冥福を祈りたいと思います。

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