【スプリンターズS】ピクシーナイト復活 4項目全てクリア
2023年9月26日 05:18 過去10年の傾向から勝ち馬に迫る「G1データ王」。今週は秋のG1シリーズ開幕戦「スプリンターズS」を徹底解剖する。導き出されたのは2年前の覇者。大ケガからターフに戻ってきた元王者の復活を4項目の好走データが後押しする。
(1)ステップ
セントウルS組が【5・4・2・42】と強い。出走頭数が多いキーンランドC【1・1・4・37】、北九州記念【1・1・1・18】は苦戦傾向。昨年は北九州記念組ジャンダルム&キーンランドC組ウインマーベルで決まるレアケースだったが、セントウルSが中京で施行された影響もあったか。阪神に戻った今年はやはりセントウルS組を中心視したい。好走率では春のG1からの直行組【2・3・1・9】が上々。
(2)前走内容
着順よりは上がり3Fの順位に注目したい。1位【4・0・2・16】、2位【1・0・1・13】、3位【3・1・0・13】としっかり末脚を使っていた馬が本番で好結果を出している。4~5位は【0・2・1・21】と厳しく、6位以下は【2・7・6・62】と勝ち切れていない馬が目立つ。前走逃げ粘った馬はヒモ止まりが妥当で、差し切った、もしくは差し損ねた馬から馬券を組み立てるのが良さそうだ。
(3)性齢
3歳【1・2・1・15】
4歳【2・3・4・18】
5歳【3・4・1・39】
6歳【3・0・3・28】
7歳【1・1・1・23】
3着内率は4歳の33・3%が断トツ。軸選びに迷ったら4歳勢を優先したい。1着に限定すれば5、6歳が首位で並ぶ。ただ、古豪6歳の3勝は14年スノードラゴン(同年高松宮記念2着)、15年ストレイトガール(前年スプリンターズS2着)、17年レッドファルクス(前年スプリンターズS1着)といずれも既にスプリントG1で結果を出していた馬だった。今年出走の6歳には該当馬がいない。また、牝馬は【2・5・5・43】と振るわない。こちらの2勝は15年ストレイトガール、20年グランアレグリアとともに既にG1を勝っていた。今年出走する牝馬にG1ウイナーは不在のため黄色信号がともる。
(4)馬体重
秋の中山開催最終週の馬場はパワーを要するコンディション。馬体重460キロ以下は【0・1・4・21】と未勝利。連対も18年ラブカンプーのみと厳しい。同500キロ以上の馬は【5・2・2・45】で単勝回収率142%の好成績。特に19年からは別表の通り4連勝中。
結論
4項目を全てクリアしたのは2頭。リピーターが多いレース傾向から本命にはピクシーナイトを指名する。「セントウルS組」で「前走上がり3F3位」の「5歳」「大型馬」だ。同じく好走データに合致したのはエイシンスポッター。繰り上がりの幸運もあり侮れない。 (データ班)