白毛のアイドルホース・ソダシ引退 元・担当厩務員の今浪隆利さん「出合ってからのことを思い出す」
2023年10月2日 00:57 白毛のアイドルホース、ソダシ(牝5=須貝、父クロフネ)が電撃引退。1日、須貝師が発表した。
須貝厩舎の元厩務員で担当スタッフを務めた今浪隆利さん(65)が愛馬をねぎらった。「また秋に使うと思っていました。引退と聞いて、出合ってからのことを思い出します」としみじみ。
20年7月に函館でデビュー勝ちを飾ってから、札幌2歳S、アルテミスSに続き、暮れの阪神JF、21年桜花賞も制して無傷の5連勝。22年ヴィクトリアマイルも合わせてG1・3勝を挙げた。「夢を与えてくれたし、白毛で一番最初にG1を勝ったりとか、記録をつくってくれて、ゴールドシップもそうだけど最高の馬でした」とかみしめた。今後は生まれ故郷のノーザンファーム(北海道安平町)で繁殖入り。今後に向けて「繁殖牝馬という第二の仕事がありますので、また頑張ってほしいです」とエールを送った。
厩舎は違うが1日のスプリンターズSは1歳下の全妹ママコチャがG1初制覇。「妹でもあるし、もちろんレースを見ました。いい競馬をして勝ってくれましたね」と称え、「凄い血統ですから。いい子を出してくれたら、また応援のしがいがありますし、楽しみになりますね」と愛情たっぷりのコメントで締めた。
◇今浪 隆利(いまなみ・たかとし)1958年(昭33)9月20日生まれ、福岡県出身の65歳。名古屋競馬、北海道の優駿牧場での勤務を経てJRA厩務員に。栗東・内藤繁春、中尾正厩舎でキャリアを積み、シングルロマンの86年京阪杯で重賞初勝利。中尾厩舎の解散に伴い、09年に開業した須貝厩舎へ。ゴールドシップ(G1・6勝)、レッドリヴェール(13年阪神JF勝ち)などを担当し、JRA・G1・10勝。今年7月20日に退職した。