今年から始まった新設の2歳重賞。（2）フジユージーンが4連勝で前走のビギナーズCに続いて重賞2勝目をゲットする。逃げ切ったデビュー2戦だが、「自然とハナに立っていた」と鞍上が言うほど持っているスピードは優秀。行きたい馬が多く控える競馬となった前走だったが難なく結果を出したのも能力の高さだ。ここでは持ち時計も抜けており順当に勝利を飾る。

　相手は3頭出しの桜田康勢からカリフィア。休み明けの前走が逃げて2着と好内容。叩き2戦目で粘りが増す。コンバットスプーンが3番手。7月の新馬勝ち後は連続3着も、しぶとく食い下がっている点は評価できる。2連勝と状態上向くエイシンノクターン。ただし逃げてのものだけに同型の存在が気になるところ。初勝利を決めて勢いに乗るミヤギシリウス。前走の走りからダートは合う。

　▼ビッグサララルーフ（伊藤和師）状態は順調に来ている。2連勝中だけど、この馬自身まだ強いところと戦ってないからね。一流どころが相手になる今回はどんな結果になるか楽しみにしている。

　▼フジユージーン（瀬戸師）他馬が速かったのもあるが前走を控える競馬で勝てたのはこの馬にとって大きな収穫だった。ここも予定通り勝って南部駒賞（11月12日、盛岡）に進みたい。

　▼エイシンノクターン（桜田康師）逃げて連勝中だけど相手が一気に強化されるのがどうか。体が小さいので馬体を維持することを中心に調整してきた。逃げるかどうかは出たとこ次第。

　▼カリフィア（桜田康師）芝、ダートどちらでもと思っていたが前走の走りでダートでも走れることが分かった。休み明けの前走を使った上積みがあると思う。

　▼クルトゥルン（斎藤師）テンションが高いのが鍵。ただしまいのパンチ力はある馬だし、流れがこの馬に向いてくれれば入着以上もあると思う。

　▼エイシンコソンテ（桜田康師）転入後2戦共に逃げているが、気分よく運べばハナにはこだわらないと思う。ホッカイドウの馬が相手だった前走で3着とこの馬の力を確認できた。同舞台のプリンセスC（29日、盛岡）に向けて頑張りたい。

　▼コンバットスプーン（三野宮師）この馬なりに状態はキープしている。抜けている馬はいるが、この馬も脚は使えるので良さを出せれば。

　▼ミヤギシリウス（畠山師）前走の勝ちっぷりが良かった。1頭強い馬はいるが、このメンバー相手にどこまで力が通用するか試す意味で使ってみる。