【菊花賞】関西馬で虎視たんたんマイネルラウレア 宮師「京都の坂の下りはいいかも」
2023年10月18日 05:28 【G1ドキュメント・栗東=17日】これはちょっとした一大事。菊花賞で関東馬の出走頭数が関西馬を上回るのは87年以来、実に36年ぶり。しかも本命、対抗はともに関東馬。栗東トレセンには秋風を通り越して、木枯らしが吹いている。
いやいや、諦めるのはまだ早い。サクラスターオーが皐月賞との2冠を達成したその87年。2着に入ったのは河内洋騎乗のゴールドシチー(栗東・清水出美厩舎)だった。関西馬の中にも虎視たんたんと牙を研ぐ馬がいる。マイネルラウレアだ。菊花賞への追加登録料200万円を支払っての出走に本気度を感じる。
火曜朝、オサムが「ジョッキーは誰になりました?」と宮師を直撃すると「まだ未定です」と返事が返ってきた。騎乗可能な最高のジョッキーを模索している状況なのだろう。鞍上の話題はそこで終わったが、馬の状態に関しては立て板に水。かなりの手応えを持って臨む。
「前走(神戸新聞杯8着)に関しては何とか態勢が整ったかな、という感じ。それでも頑張ったし、よく食らいついた。どの馬もそうだけど、涼しくなって状態は上向いてきた。距離に関しては全く引っ掛からないので心配していない。ゴーサインを出してからズブいし、京都の坂の下りはいいかもしれない」
菊花賞出走を決意した理由に血統面もある。「お母さん(マイネボヌール=4勝)は千四、千六の馬だったけど(父が)ゴールドシップだから」と指揮官はドンと構える。菊花賞父子制覇をもくろむ産駒に一票を投じる価値はありそうだ。