【天皇賞・秋】世界1位イクイノックス 史上3頭目の連覇へ 国内外G1で4連勝中

2023年10月23日 05:24

イクイノックス

 3歳3冠が牡牝ともに終了し、今週は古馬のひのき舞台「第168回天皇賞・秋」が東京で行われる。豪華メンバー集結の中、注目はやはりレーティング世界1位(129ポンド)のイクイノックス。G1初制覇を飾った昨年のこのレースから国内外でG14連勝中。今年も勝てば史上3頭目の天皇賞・秋連覇。相手筆頭は昨年のダービー馬ドウデュース。イクイノックスとはダービー以来の再戦となる。

 昨年の天皇賞・秋。後続ははるか後方。大逃げパンサラッサの押し切り。そう思われたその瞬間、イクイノックスが桁違いの末脚で飛んできた。鮮烈な追い込みでG1初制覇を飾ってから1年。その間、有馬記念、ドバイシーマクラシック、宝塚記念と国内外のG1を4連勝。ドバイは余裕の逃げ切り。一転、宝塚は後方から差し切りと変幻自在の戦法でライバルを一蹴。もはや無双の域に達した感すらある。レーティングでも世界1位に君臨する同馬の走りに、日本だけでなく世界の競馬ファンが注目している。

 昨年のダービー馬ドウデュースは今春、ドバイに遠征したが左前肢ハ行で出走取り消し。2月の京都記念(1着)以来の実戦になる。昨秋は凱旋門賞に挑戦(19着)。イクイノックスとは、首差2着に下したダービー以来の対決になる。同世代のライバルの快進撃を止めることができるか。

 昨年牝馬2冠(桜花賞、オークス)のスターズオンアースは、M・デムーロと新コンビ。大舞台には定評のある鞍上だけに侮れない存在だ。春の天皇賞馬ジャスティンパレスには史上6頭目となる天皇賞春秋連覇が懸かる。

 ≪ルメール手応え、何の心配もない≫天皇賞・秋連覇、G15連勝の期待がかかるイクイノックスは順調に調整されている。18日の1週前追いにはルメールが駆けつけてコンタクトを取った。7F93秒7と長めから追われ、ラスト1F11秒8と末脚を伸ばした。ルメールは「冷静に走れている。凄く落ち着いていて乗りやすくなった。体も宝塚の時よりパンプアップして大きくなった。何の心配もない」と確かな手応えを得ていた。

特集

2023年10月23日のニュース