【有馬記念】3歳牝馬ハーパーはロングスパートで上位へ

2023年12月22日 05:18

 【G1ドキュメント・栗東=21日】木曜の栗東は風が強かった。体感は今年一番の寒さ。田村がブルブル震えながらスタンド前で待機していると午前9時、友道師がやってきた。有馬記念は豪華3頭出し。午後から枠順抽選会に出席のため、あまり時間がない…とお急ぎムードだったが足を止めて対応してくれた。感謝です。

 3歳牝馬ハーパーは3頭の中で最も安定感が光る。牝馬3冠は桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着。前走・エリザベス女王杯は道中3番手で折り合うと直線、馬場の真ん中から鋭く脚を伸ばして3着に入った。先行して良し、差して良しと展開に応じて対応できる自在性がある。友道師は「とにかく真面目で、相手なりに走れるタイプ。それが成績にも表れている」と堅実さを評価した。

 馬柱を見て、目を引くのが重量54キロ。古馬の牡馬に比べて4キロ差は大きなアドバンテージだ。キャリア7戦で上がり3F最速は一度もない。スローペースのヨーイドンではなく、一定のスピードを維持して走り続ける持久力こそが一番の強み。これに加えて、器用なレース運び。トリッキーな中山初参戦はいいイメージしかない。「瞬発力勝負では分が悪いので、この馬の持ち味を生かしたい。距離は延びても大丈夫だと思うし、3角付近から早めに動いていく感じ」とロングスパートで上位進出を狙う。

 この秋、増え続けている馬体重を見ても、今が成長期。正直、人気馬は一長一短。少しでも紛れのある展開なら馬券圏内は十分ありそう。配当の妙味もあり、△で押さえる。

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