【愛知杯】上原博師 ウインピクシスで偉業に挑む「今度こそうまくいって勝ってくれれば…」
2024年1月11日 05:18 【東西ドキュメント・美浦=10日】「あとは小倉だけだから、定年までに何とかしないと」とにこやかに語るのは66歳の上原博師。4年ぶりに小倉で行われる愛知杯を勝てば、史上7人目の全10場重賞制覇となる。
ウインピクシスは8日にいち早く追い切り(Wコース4F54秒1~1F11秒6)を行い、9日に小倉へ向けて出発。「去年と同じ形で。前走(ターコイズS=16着)は競馬をしていないので疲れはほとんどなかったし改めて」と昨冬、オープン入りを決めた壇之浦Sの調整を踏襲している。「状態はいつもいいけど、運がなくてね…。前が詰まったり、出遅れたり、馬場の悪いところでミスステップしてしまったり」。早くから素質を見込んできた5歳牝馬の現状には歯がゆい思いを抱いている。
「今度こそうまくいって勝ってくれれば、(自身の記録と)二重の喜びになるね」。愛馬の巻き返しを祈る師の柔和な笑顔に、田井は激走のにおいを感じ取っていた。