23年ワールドベストレースはジャパンカップに決定 JRA吉田理事長「関係者全ての努力の結晶」

2024年1月24日 01:01

昨年のジャパンカップを制し、イクイノックスの馬上で感極まるルメール

 スイスの時計メーカー、ロンジンとIFHA(国際競馬統括機関連盟)は23日、英国の首都ロンドンのサヴォイホテルで2023ロンジンレーシングアワードセレモニーを開催し、ワールドベストレースホースとワールドベストレースを発表。昨年11月26日のジャパンカップでG1・6連勝を飾って引退、種牡馬入りしたイクイノックス(牡5、父キタサンブラック)が135ポンドで23年のレーティング世界1位に輝き、1~4着馬の平均値(牝馬は4ポンド加算)で決まるワールドベストレースもレースレーティング126.75ポンドのジャパンカップに決まった。

 ワールドベストレースランキングはアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの3強対決で沸いた20年ジャパンカップの3位が過去最高で今回、初の1位。吉田正義JRA理事長が表彰式に出席した。

 ▼吉田正義JRA理事長 選んでいただき、ロンジン社とIFHAの皆さまに感謝しています。日本競馬史上初めて1位を獲得させていただきました。JRAでは1970年代後半から世界に通用する強い馬づくり、ということで81年にジャパンカップを創設した背景がございます。この50年にわたる日本競馬の歴史の積み重ね、大志を成し遂げ、大変喜ばしいこと。競馬関係者全ての努力の結晶であり、感謝の意を表し、賛辞を送りたいです。また一つ欲を言えば今後ジャパンカップに、これまで以上に強い馬に外国から参戦していただき、切磋琢磨(せっさたくま)できれば、と思っています。また、アジアの競走としても(1位は)初めてのことで、国際舞台で評価されたということは日本のみならずアジア競馬連盟の加盟国をはじめ、アジアの地域全体の長年にわたる取り組みの評価かな、と思っています。競馬産業に携わってきた全てのホースマンのご尽力、また競馬を愛し、馬券購入で下支えしてくださっている私たちのお客さまの情熱によるものだと認識しています。今後も国際的なスポーツエンターテインメントとして魅力ある競馬を提供できるよう取り組んでまいります。(最後に何かあれば、とインタビュアーに聞かれて)今月1日の能登半島の地震で亡くなった方のご冥福をお祈りし、被災された方にお見舞いを申し上げます。私どもJRAでは自然災害などで被災されたところの復興に向けて、ご支援をやっております。競馬を通じて社会貢献できれば、と思っています。

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