【共同通信杯】ベラジオボンド キャリア1戦も打倒王者期待の逸材

2024年2月6日 05:30

注目の登竜門・共同通信杯にキャリア1戦で挑むベラジオボンド

 クラシックの最重要ステップ「第58回共同通信杯」は昨年の朝日杯FSを制した最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルを筆頭に例年以上!?の好メンバーがそろった。キャリア1戦で挑むベラジオボンドは年末の阪神新馬戦を3馬身差で快勝した逸材。先週のきさらぎ賞を差し切ったビザンチンドリームのように、新馬Vからの連勝でクラシックに名乗りを上げるか。

 春のクラシックにつながる一戦。12年以降、共同通信杯で3着以内だった馬のうち15年2着ドゥラメンテは皐月賞&ダービーの2冠制覇、ほかにも6頭が皐月賞を勝ち、3頭はダービーを制した。注目の登竜門にキャリア1戦で挑むのが上村厩舎のベラジオボンドだ。

 23年のJRA開催最終日に行われた12月28日の阪神でデビュー。好位でスムーズに流れに乗り、上がり3Fは最速33秒9をマークして楽々と抜け出した。3馬身差のVは昨年12月の阪神新馬戦勝ち馬17頭の中で先週のきさらぎ賞を制したビザンチンドリームと、この馬だけ。担当の上村助手は「競馬のセンスがあって、いい勝ち方だった。レース後もすぐに息が入っていてびっくり。こんな新馬は初めて。心肺機能は一級品だと思う」と素材を評価する。

 昨年5月に開催された千葉サラブレッドセールで最高価格1億1000万円(税込み)で落札された逸材。1つ上の僚馬ベラジオオペラも同セール出身の同じロードカナロア産駒。その先輩も2戦目で東上してセントポーリア賞を勝ち、続くスプリングSで重賞制覇を飾った。管理する上村師は「昨年の今ごろのオペラと似ている。緩さはあるけど、持っている能力はあると思う」と期待を寄せた。

 キャリア1戦で挑んだ馬は過去10年で5頭が連対。15年リアルスティール、22年ダノンベルーガが勝っており、素質はあれば通用する。初めての左回りについても、上村助手は「普段の調教でまたがる岸本助手も“左回りの方がしっくりくる”と言ってくれている」とむしろ歓迎。「いろいろ勉強することはあるけど力試しするなら東京コースはいいと思う」。伸びしろたっぷりの素質馬。ハイレベルな登竜門で結果を出せばクラシック制覇も見えてくる。

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