【日本ダービー】(3)ジューンテイク 武英師「凄く縁を感じる」5・26
2024年5月25日 05:24 18頭しか出られない競馬の祭典。今年は6人の調教師(内から(1)石坂師、(3)武英師、(4)坂口師、(5)安田師、(6)加藤士師、(18)牧浦師)がダービー初出走となる。調教師のダービー初出走Vは1937年中島時一師(ヒサトモ=調教師&騎手兼業で自身が騎乗)から07年角居勝彦師(ウオッカ)まで過去11人が達成。17年ぶり12人目の記録なるか。
ジューンテイクを管理する武英師=写真=は騎手時代を通じてダービー初参戦。「競馬一家に生まれ、子供の頃から思い入れがあるレースでした。ダービーの重みを毎日かみしめながら過ごしています」と熱い思いを口にする。
前走京都新聞杯Vで大舞台への道を切り開いた。前走は最内1番枠。差す競馬から切り替え、仕掛けて位置を取りにいった。道中4番手で流れに乗ると長く脚を使って内から抜け出し、1馬身差V。「元々スタートセンスが良くないけど前走は最初のコーナーで、あの位置(3番手)を取れたことが勝因。ああいう器用さが身に付けば、もっといい走りができると思います」と伸びしろを強調する。
木原厩舎の助手時代にはダービーを経験した。13年、共同通信杯の覇者メイケイペガスターで11着。勝ち馬がジューンテイクの父キズナだった。「今年も5月26日のダービー。当時と同じ日程なんですよね。もの凄く縁を感じています」と当日を心待ちにしている。
◇武 英智(たけ・ひでのり)1980年(昭55)12月31日生まれ、滋賀県出身の43歳。武豊&武幸四郎師兄弟と、はとこの関係。99年、栗東・領家厩舎所属で騎手デビューし、JRA通算1887戦66勝。12年に騎手引退後、木原厩舎で調教助手を務め、17年に調教師免許を取得。18年3月に厩舎を開業した。今年のフェブラリーS(ペプチドナイル)でG1初制覇。JRA通算1888戦144勝、うち重賞10勝。