JRA厩務員3労組ストライキ突入 ダービー出走馬の前日調整は順調に進む
2024年5月25日 07:28 JRAの厩務員、調教助手らが組織する3労組(関東労、関西労、美駒労)が調教師会に3%の賃上げなどを要求した団体交渉(統一春闘)が決裂し、きょう25日午前0時から24時間のストライキに突入した。
開催業務のみをストライキした昨年とは異なり、今年はトレセンでの通常業務も対象。美浦トレセン(茨城県)の各入場門では労組の関係者約100名が組合員に協力を呼びかけた。馬場開場時刻の午前4時30分になっても、トレセン内は普段より閑散としており、異様な雰囲気に包まれている。
影響が懸念されたダービー出走馬だが、前日調整は順調に進んだ。皐月賞2着コスモキュランダは坂路→ダートコースで汗を流したのち、プール調教と普段通りのメニュー。加藤士師は「先週の追い切りで筋肉痛になって、今は戻って刺激がきいていい方向に出ているんじゃないかな。皐月賞と同じようなパフォーマンスは確実に出せる」と伝えた。同4着アーバンシックは坂路で昨年ダービー3着のハーツコンチェルトを追走し4F62秒8。武井師は「ハーツ先輩を前に置いて、GOサインを待てるぐらいに雰囲気はいい。前向きに…と調整してピリピリしていた皐月賞前とは違って落ち着きがある」と納得の表情を浮かべた。
他の美浦勢もレガレイラはWコース、ダノンエアズロック&ゴンバデカーブースは坂路で調整。3戦3勝シックスペンスはストライキの影響を考慮し、金曜午後にすでに東京競馬場へ移動している。