3労組 25日スト決行も中央競馬は通常開催 交渉決裂し来週以降見通し立たず
2024年5月25日 05:28 JRAの厩務員、調教助手らが組織する3労組(関東労、関西労、美駒労)が、25日午前0時から24時間のストライキに突入したが、JRAと日本調教師会は25日の開催(東京、京都)を平常通り開催する。JRAの佐野健吉・競走担当理事は「調教師会と3労組の交渉が決裂し、25日土曜日0時から24時間の全作業をしないというストライキに突入すると調教師会から報告を受けた。競馬の方は、調教師、非組合員、補充員等で、平常通り24レース分を施行させていただきます」と発表。日本調教師会・中竹和也会長も「労組側の春闘要求に誠意を持って交渉し、精いっぱいに努力をしてきたが、残念ながらストライキに至る事態となった。本会としてはJRAおよび関係団体の協力も得ながら25日の全レースに管理馬を出走させる」とコメントした。
3労組は昨年3月18日にもストライキを決行したが、その際も調教師、組合非加入者、JRA職員などで開催業務をこなして通常開催にこぎつけた。昨年は開催業務に限定したストライキだったが、労組側は今回、トレセンでの通常業務も対象とした。そのため影響が大きくなっており、日曜京都8Rキョウエイカンフ(牡4=勢司)はストの影響で出走取消。また、25日の輸送が困難になることから、土曜出走の美浦トレセン所属馬は137頭中133頭が金曜に東京競馬場入り。ダービーに出走するシックスペンス(牡3=国枝)も金曜輸送を選択。JRAもダービー、目黒記念の前日売りを除く土曜全レースの金曜夜、土曜早朝の馬券発売を中止した。
春闘交渉の今後の見通しは立っておらず、来週以降の開催における影響は不透明なままだ。