JRA所属から地方競馬復帰へ 史上初の挑戦!小牧太「この年でワクワク。40年間の全てを出し切りたい」

2024年7月19日 05:15

小牧太騎手 (撮影・亀井 直樹) 

 地方出身でJRAの騎手になった小牧太(56)が、また新たな歴史をつくろうとしている。5月にNAR(地方競馬全国協会)騎手免許試験を再受験。きょう結果発表で合格すれば、JRA所属から、史上初の地方競馬への復帰となる。

 きっかけは、慣れ親しんだ園田競馬。今年の3、4月に参戦。「最初は6鞍乗って手応えを感じた。次は乗れるレース8鞍全部乗って、しんどかったけど、まだ大丈夫だなと思った。そこで決めましたね」

 近年、JRAでの騎乗回数が減って鳴りを潜めることも多くなったが、騎手として育った地で、勝負師の魂に再び火が付いた。

 「まだやれると思い知って、この年でこういう気持ちになってワクワクしている。行くからには覚悟を持って、自分の40年間の全てを出し切りたい」

 まるでデビュー前の騎手のように目を輝かせて、次なるステージを見据える。今週の中京記念ではワールドリバイバルに騎乗。「せっかく重賞に乗せてもらえるので、JRAのジョッキーとして20年の集大成、魂の騎乗を見せたい」と意気込む。JRA通算910勝(G12勝)の仕事人が最終章で完全燃焼を誓う。  (栗林 幸太郎)

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