東京競馬場で「サンクスホースデイズ」 藤沢和雄、角居勝彦元調教師が引退馬のセカンドライフの思い語る

2024年10月14日 15:39

 馬に携わる人たちが馬に感謝する日「サンクスホースデイズ」が14日、東京競馬場で開催された。競馬博物館内にある馬の学び舎ミュージアム・ホールで藤沢和雄元調教師(73)と角居勝彦元調教師(60)のトークショーが行われ、抽選で選ばれた多くのファンが参加した。

 “私がかかわった馬たち”のテーマでは、思い出の馬について両名が当時のことを振り返った。藤沢元調教師は17年ダービーを制したレイデオロの名を挙げ、「定年間近に勝たしてもらえた」と思いをはせた。角居元調教師は「開業当初に藤沢先生から譲り受けたゴールドレジェンドには助けられた」と当時の苦労話を披露し会場を盛り上げた。

 トークショーの終盤では引退競走馬のセカンドライフを支える各団体の活動に話題が上がった。「引退馬を支援しようと思うと土地、資金、人材。最低限この3つが足りていない」と角居元調教師。石川県珠洲市で引退馬の支援活動を行っている自身の経験を踏まえて、「人材には多くの時間とお金がかかる。競馬ファンには馬に接する時間をたくさんつくって欲しい。そうすれば(人材を育てる)一番のスタートになる思う。年齢に関係なくチャレンジしてほしい」と人材確保に向けて熱い思いを口にした。

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