【サウジC】フォーエバーヤング 大外14番枠に決定! 矢作師はまさかの歓迎「ベターかな」
2025年2月21日 05:30 大外枠も問題なし!世界最高賞金額を誇るサウジアラビアG1「第6回サウジC」の枠順抽選会が日本時間20日未明、当地のキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた。日本から4頭が出走し、ブックメーカー各社が1番人気に設定しているフォーエバーヤングは14番枠に決定。矢作師は前向きに捉え、海外G1初制覇に自信をのぞかせた。
華やかな雰囲気に包まれた枠順抽選会。9番目にフォーエバーヤングがコールされ、スポットライトに照らされた矢作師が壇上へ。抽選に臨み、大外14番を引くと指揮官の頬が緩んだ。苦笑いにも見えたが「内よりは外の方が良かった」と穏やかな口調だった。
昨秋のブリーダーズCは1番枠で頭を抱えた。「戦法が狭まったのは確か」と回顧。スタートから促して果敢に先行するも、想定以上のハイペースとなり3着に敗れた。それを思えば「あの時よりはるかにいい。(坂井)瑠星から内を引かないで、と言われていた。ベストではないけど、ベターかなという感じ」と歓迎の口ぶり。「サウジCは(23年に)パンサラッサが1番を引いてやっちゃったと思ったら勝ったので、やっちゃったと思っていた方がいいのかな。皆さんが思うより大外は気にしていないですよ」と笑いを誘った。
大外で不利を受けにくい枠だと考えれば悲観する必要はない。舞台に関しては「コーナー4つの方がいいのかなと思います。ワンターンの1800メートルなのは分かっていたので、それに関しての準備をしてきた」と率直に口にしつつ「右回りより左回りの方が明らかにいい」と好材料を挙げた。右回りだった前走の東京大賞典では4角で手応えが鈍くなる課題を露呈。「左手前の方が得意な馬。左回りならコーナーで加速できる」と説明した。
加えて状態面に関しては手応えがある。「どんな競馬でもできるし、どの枠でも勝てるだけの準備をしてきたつもり」と仕上がりに胸を張った。追い切り翌日の木曜朝も好気配を漂わせている。「今朝、見ても本当にいい。体は素晴らしいし、歩様もいい。調教師の一番の仕事はいい状態で馬を送り出すことだから。あと1日あるけど、ここまでは完璧だと思う」と力強かった。日本が誇るダート界のエースがビッグタイトルをつかむか。大一番がいよいよ直前に迫ってきた。