永島まなみ初の海外 サウジアラビア遠征で飛躍のきっかけを

2025年2月21日 05:25

初の海外遠征に目を輝かせる永島(撮影・平松さとし)

 【競馬人生劇場・平松さとし】
 現地時間19日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場に永島まなみ騎手の姿があった。サウジCデー前日の21日に行われる「インターナショナルジョッキーズチャレンジ」の出場騎手に選ばれ、初の海外遠征に挑むこととなったのだ。話をもらうとすぐに海外経験豊富な先輩騎手たちに助言を求めた。

 「川田(将雅)さんや(坂井)瑠星さんに相談しました。サウジでの騎乗経験がある方々なので、凄く参考になりました」

 特に印象に残ったのは「鞍の位置が日本よりも前寄りなので気をつけて」という具体的な助言だった。

 21年、栗東・高橋康之厩舎からデビュー。1年目は7勝も、2年目は21勝と飛躍。3年目は勝ち鞍を一気に50まで伸ばし、確かな成長を遂げてきた。

 「横山典弘さんにアドバイスを頂くようになってから、騎乗成績が安定してきました」

 そして昨年、ついに待望の重賞初制覇。マーメイドS(G3)でアリスヴェリテに騎乗し、逃げ切った。

 「彼女自身の強さが大きいですが、あのレースは力を存分に発揮させてあげられたと思います」

 しかし、悩みもあった。

 「昨年(32勝)は一昨年より勝ち星が減ってしまいました。もっと頑張らないといけないと改めて考えさせられました」

 自身の成績を冷静に分析し、「減量が減った影響もありますが、それ以上に細かいミスで馬に迷惑をかけてしまったことが大きな要因だと思います」と振り返る。そんな折、舞い込んできたのが今回の海外遠征のチャンスだった。

 「実はプライベートも含めて、今まで海外に行ったことがなかったんです。だから今回、初めてパスポートを取りました」

 そう言いながら、広大な競馬場を見渡すと、目を輝かせて、続けた。

 「今はただただ楽しみです!!」

 レースは日本時間21日の夜で、4鞍に騎乗予定だ。世界の名手たちと肩を並べることで、さらなる飛躍のきっかけをつかめるか…。永島まなみ騎手の挑戦が始まる。(フリーライター)

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