【フェブラリーS】ミッキーファイト迫力満点! 562キロ巨体で悠々加速 田中博師「走りの質変わった」

2025年2月21日 05:24

<フェブラリーS>併せ馬で追い切るミッキーファイト(右)(撮影・村上 大輔)

 国内統一は俺に任せろ。春のダート王決定戦「第42回フェブラリーS」の出走馬が20日、確定。ミッキーファイトが美浦Wコースでの木曜追いで充実ぶりをアピールした。同期の星フォーエバーヤングはサウジCに遠征中。強力4歳世代の一角として、負けられない一戦となる。枠順は21日に確定する。

 馬場から上がってくる馬たちの中でも明らかに大きい。調教後の馬体重が562キロだった巨漢ミッキーファイトの筋肉から湯気が立ち上った。厩舎の先輩で昨年引退したレモンポップのような“雰囲気”をまとい始めた逸材。田中博師は「今日に限らず、走りの質が変わり、見ている印象よりも時計が出るなと。ストライドが伸びたのか、いい走りになってきた印象です」と進化を強調した。

 入念な乗り運動、坂路でのウオーミングアップを済ませてWコースへ。3馬身前に置いたグロスビーク(3歳未勝利)を目標に直線は内を選択。巨体を揺らしてスピードを上げるが、身のこなしに重苦しさはない。馬なりのまま半馬身先着し、6F80秒8~1F11秒4。4F50秒9をマークした坂路での日曜追い(16日)を含め、充実ぶりが目を引く。同師は「走りのバランスと左右差がきつめにあり、ハミ受けにも課題があった。牧場とも連携し、そういうところは一段階良化したのかなと思います」と納得の口ぶりだ。

 師が「凄くかっこいい馬になって帰ってきた」と話したのが前走名古屋大賞典の前。前走比14キロ増となる555キロの迫力ボディーで、レコードVを飾った。騎乗した戸崎も「数字を見ると結構増えていたけど、乗っている感じは重たさもなかった。しっかり成長してきたんだなと思った」と3歳秋での急成長を実感。パサパサに乾燥した東京ダートへの不安はない。

 ポイントは新馬戦(1着)以来となるマイルへの距離短縮だが、指揮官は「1Fでも短縮することでパフォーマンスが上がるかもしれないなという感覚がある。一気に2Fの短縮になるけど、今なら対応可能なのかなと」と自信をのぞかせる。ハイレベルを強調され続ける現4歳ダート世代。戸崎は「レベルの高い中でも上のクラスにいると感じる」と胸を張る。フォーエバーヤングの中東制圧、ミッキーファイトの国内統一。“史上最強世代”を証明する週末がやってくる。

特集

2025年2月21日のニュース