世界的名手デットーリ騎手が破産申請「悲しく、恥ずかしい思い」「大きな決断」

2025年3月14日 09:02

ランフランコ・デットーリ

 イタリア出身のトップジョッキー、ランフランコ・デットーリ(54)が自己破産を申請すると発表した。13日、英レーシングポスト紙やアットザレーシズなど欧州メディアが報じている。

 昨年、HMRC(英国の関税庁)から脱税を指摘され、この半年間、税理士とともに問題解決に取り組んだが、うまくいかなかったとしている。

 「残念ながら私は破産を申請することになりました。この結果に悲しく、恥ずかしい思いをしています。大きな決断であり今後、何年にもわたって私に影響を与えるでしょう」とコメントした。

 デットーリは欧米、アジアと国を問わず多くのG1タイトルをものにし、ジャパンCウイークや短期免許での来日経験も豊富。ジャパンC3勝(96年シングスピール、02年ファルブラヴ、05年アルカセット)、ジャパンCダート(02年イーグルカフェ)を含め、JRA通算27勝をマークしている。

 22年12月、英メディアのインタビューで「23年がジョッキーとして最後の年になる」と引退を表明。その後、撤回し、米国を拠点に騎乗している。

 破産を受けて「この長期的な問題に一線を引くことができてホッとしています。これにより、リセットして騎乗に集中できます」と前を向いた。

特集

2025年3月14日のニュース