【府中牝馬S】セキトバイーストうなった!自己ベスト6F80秒8 四位師「状態がいい」

2025年6月19日 05:16

Cウッドを単走で追い切るセキトバイースト

 昨年まで秋の東京開催だった「府中牝馬S」は、昨年までのマーメイドSの条件を引き継ぐ形で夏のハンデG3にリニューアル。前走都大路Sでオープン初Vのセキトバイーストが、初タイトルへ軽快な動きを披露した。

 単走でゆったりとCWコースを周回したセキトバイースト。その見た目とは裏腹にモニターには6F80秒8~1F11秒2の好時計が表示された。全体時計は自己ベスト。「それだけ状態がいいということ。乗り手も“うなっている”と言っていた」と四位師も満足げだ。三国志に登場する伝説の名馬“赤兎馬”は一日に千里を駆けたというが、栗東のセキトバも手綱を離せば、どこまでも伸びていっただろう。

 東京への輸送を控えるため「ふっくらとつくっている」という馬体は迫力十分。洗練された鹿毛は、30度を超えた炎天下でひときわ輝きを放っている。指揮官は「体つきは前走よりいい。馬体重は大きく変わらないが、中身やシルエットがいい感じ。暑くなったのは今週に入ってからなので調整はしやすかった。夏を苦にしないタイプだと思うし、いつもよりカイバを食べているぐらい」と目を細める。

 3歳時からチューリップ賞2着、ローズS3着と重賞戦線で活躍したが、古馬になって覚醒の感がある。師が「びっくりした」前走の都大路Sはやや重を1分45秒2の好時計で走破。牡馬も交じったリステッド競走で3馬身半差の圧勝だった。「枠順、馬場、展開と全てがかみ合ったが、あれだけ強い競馬になるとは」と振り返る。充実期にあるのは間違いない。

 重賞は7度目の挑戦、東京コースは2歳11月の赤松賞(5着)以来となる。「府中は直線が長くて坂もある。歯を食いしばって最後まで頑張ってほしいね」。初タイトル奪取を期し、セキトバが東上する。

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