【東海S】ビダーヤ まだまだ良化途上!坂井「動き的にはまだピリッとしてこない」
2025年7月24日 05:17「第42回東海S」は、ダート転向後4連勝と覚醒したビダーヤが重賞初タイトルを期待させる動きを見せた。
期待が大きいからこその辛口ジャッジだ。昨年暮れにダートにシフトしてから4連勝中のビダーヤは先週と同じくCWコース単走。しまい重点に軽く気合をつけ、6F85秒1~1F11秒7を刻んだ。いっぱいに負荷をかけられた1週前追いの時計(6F85秒5~1F11秒4)とさほど変わらない。2週連続で稽古をつけた坂井は「(先週は)しまいにしっかりやろうということでイメージ通り。まだモタモタしていました」と振り返った上で「(最終追いも)先週と同じようなイメージ。動き的には、まだピリッとしてこない」と良化途上の感触を伝えた。
キャリア15戦で坂井は騎手別最多の6戦でコンビを組んでいる。ダート戦も2度騎乗し、目下の快進撃について「非常に強い内容。底を見せていません。ダートがいいというよりダートでも芝と同じように走れるのがいいかなと思います」と絶賛。近2走は手綱を取っていないが、オープン初戦だった前走(欅S)にしても手応え良く抜け出し、昇級を感じさせない強さだった。「性格的にも穏やかで言うことない。優等生です」と信頼を寄せている。
担当の広岡助手は「暑い中でも獣医さんは大丈夫と言ってくれていますし、追い切るごとに中身は良くなっています」と前向きに語る。4歳夏を迎えて体つきはたくましくなりつつあり「体高が伸びましたね。体も大きくなった気がします」と成長に目を細めた。
父リアルスティールは16年ドバイターフで厩舎に初の海外G1制覇をもたらした功労馬。その代表産駒と言えば、今年のサウジカップを制した僚馬フォーエバーヤングがいる。同世代のエースにどこまで近づけるか。連勝の勢いに乗って重賞の壁も突破し、ダート短距離界を無双する。