【英・G1インターナショナルS】ダノンデサイル 左回りで連勝だ!安田師「しっかり管理したい」

2025年8月20日 05:30

ダノンデサイル

 「ベリーベリーホース」再び!!JRAが馬券を発売する英G1「第54回インターナショナルS」は、20日(日本時間23時35分)、ヨーク競馬場でゲートイン。日本からは、ドバイシーマクラシックに続く海外G1制覇が懸かるダノンデサイルが参戦する。

 ダノンデサイルは前走ドバイシーマクラシックに続く2度目の海外遠征。5日に成田空港発のフライトで出国し、6日に英国東部のニューマーケットへ。到着後も環境の変化に戸惑うことなく、順調に調教をこなした。

 6頭立ての4番枠(馬番2)に入り、安田師は「決められた枠で、まずは能力を発揮できるようゲート入りまで、しっかり管理したいと思います」と気を引き締める。ドバイで勝ったこともあり、今や海外でも注目度が高い存在となった昨年の日本ダービー馬。前走のメイダンと同じ左回りでG1連勝を期す。

 ▽天気と馬場 ヨークは昨日の夜明けごろに0・4ミリの小雨が降り、日中は曇りだった。今日は晴れ時々曇り、最高気温20度、降水確率10%の予報。ヨーク競馬場の発表(現地時間19日午前6時11分)で芝2050メートルのスタート地点からラスト4Fまでグッド(7段階ある馬場表記の最も乾いた状態から4番目)、そこからゴールまでグッドトゥファーム(同3番目)で、いずれもJRA表記は良馬場。自然に水分が抜ける分を考慮して夜間に散水する日があり、硬くなり過ぎないよう調整される。

 ▽ヨーク競馬場 英国の首都ロンドンから北に300キロほど行ったノースヨークシャー州ヨークにあり、競馬場の公式サイトによると1731年に初めてレースが開催された。1843年に創設された「イボアフェスティバル」は毎年8月に4日間にわたって行われるヨーク最大の開催。その初日にインターナショナルSが組まれている。コースは左回りの芝のみで1周3200メートル、直線は900メートルとたっぷり距離があり、見応え十分の追い比べが繰り広げられる。高低差2・4メートルほどで英国の競馬場にしては起伏が小さく、ほぼ平たん。枠順や脚質による有利不利は小さいが2050メートルに関してはスタート後、すぐに緩いカーブに差しかかるため前に行くなら内枠の方がいい。09年シーザスターズの勝ち時計2分5秒29がコースレコードとして刻まれていたが昨年このレースをシティオブトロイが2分4秒32で制し、記録を更新した。

 ▽インターナショナルS 1972年に創設され、英ヨークの芝10F56ヤード(約2050メートル)で施行されるG1。第1回はのちに種牡馬としても成功し、現代の競馬にも影響を与えているロベルトが制し、無敗15連勝中のブリガディアジェラードは2着に敗れた。歴代勝ち馬に83年カーリアン、92年ロドリコデトリアーノ、2000年ジャイアンツコーズウェイ、03年ファルブラヴ、09年シーザスターズ、12年フランケル、22年バーイードなど数多くの名馬が名を連ねている。

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