団野大成騎手が調整ルームでスマホの預け入れを失念 2日間の騎乗停止 悪質性や常習性なし JRA発表

2025年9月10日 16:30

団野大成

 JRAは10日、団野大成(25=栗東・斉藤崇)が6日の中山開催でスマートフォンを専用ロッカーに預け入れるのを失念していたため、20&21日と2日間の騎乗停止を科すと発表した。

 6日の最終レース終了後に中山競馬場調整ルームの空き部屋に残置されている荷物があったため確認したところ、団野のものであり、その中にスマートフォン1台が入っていることが確認された。

 団野本人に事情聴取し、以下の事実が認められた。

 (1)団野は私用と業務連絡用で2台のスマートフォンを所持し、これまで2台とも専用ロッカーに預け入れていたは5日は入室時刻が21時ぎりぎりで慌てていたこともあり、業務連絡用のスマートフォンを預け入れるのを失念してしまった。

 (2)入室後、他の騎手の居室に立ち寄り、しばらく話をしたが自身の居室に戻る際、当該荷物を置き忘れ、翌日も荷物を回収せずに最終レースまで騎乗した。

 (3)ロッカーに預け入れられていた私用のスマートフォンを含め、所持する2台のスマートフォンの使用履歴を確認したが、いずれのスマートフォンにおいても入室以降の通信・通話履歴および各種アプリの使用履歴は確認されなかった。また、確認可能な過去の履歴についても入室義務期間中の使用履歴は確認されなかった。

 【裁決委員の判断】開催日の調整ルームにおける通信機器の取り扱いについては、公正確保の観点から厳しく取り締まっており、違反行為については重い制裁を科してきた。一方、本件については結果としてスマートフォンを持ち込んだという違反行為はあるものの使用した事実はなく、また、悪質性や常習性も認められないことから、これまでの事案とは異なるものと考えられるため、2日間の騎乗停止処分とした。

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