【浦和11R テレ玉杯オーバルスプリント】サンライズフレイム 押し切って重賞初V 兄弟制覇も達成
2025年9月23日 19:01 浦和競馬のダートグレード競走「第36回テレ玉杯オーバルスプリント」(Jpn3、1400メートル、12頭立て)は23日の11Rで行われ、1番人気のサンライズフレイム(牡5=栗東・石坂、父ドレフォン)が4コーナー手前で先頭に立つと、そのまま押し切って1着。これが重賞初優勝となり、2年前のドライスタウト(牡、父シニスターミニスター)に続く兄弟制覇となった。
2着に8番人気の浦和所属アウストロ、3着は船橋の4番人気ムエックスと南関東勢が健闘し、3連単<10><11><11>は4万1660円(144番人気)の高配決着となった。
発走前に2番人気のエートラックスがゲートから飛び出すというアクシデントがあったが、サンライズフレイムを勝利に導いた菱田裕二(32)は「隣の馬が出るトラブルはあったけど、待たされたことで凄く落ち着いて待ってくれました」とプラスに作用したことを明かした。スタート後も「二の脚が早く、想定していた以上にいいポジションを取れました」と道中の位置取りにも納得の口ぶりだった。
516キロの大型馬にとって小回りのコースに対応できるか、という不安もあったものの、鞍上は「バランスを崩すとかもなく、凄く上手に走ってくれました」とパートナーにねぎらいのこの言葉を送った。
▽テレ玉杯オーバルスプリント 1991年に1900メートルの重賞「テレビ埼玉杯」として創設。2005年以降は距離が1400メートルに短縮された。08年3月には、浦和所属でJRA転入後G12勝(95年マイルCS、96年安田記念)を挙げたトロットサンダーの功績をたたえて「トロットサンダー記念 オーバルスプリント」へのレース名変更が決まった。11年からは指定交流重賞競走となって、テレ玉(テレビ埼玉)杯の冠号が復活した。13年からはJpn3の格付けで施行されている。創設当初は年度末開催で97年から5月、05年は6月、06年から12月と変わり、ダートグレード競走となった11年以降は9月施行に定着している。11年以降は13年のセイントメモリー(大井)、18&19年に連覇を達成したノブワイルド(浦和)に昨年のスマイルウィ(船橋)と南関勢が好走。騎手では戸崎が14~17年の4連覇に23年の計5Vと、抜群の相性を示す。