【秋華賞 展望】3連勝中のオークス馬VS反撃に燃える桜花賞馬

2025年10月13日 19:20

カムニャック

 牝馬3冠最終戦「第30回秋華賞」(芝2000メートル)は19日、京都競馬場でゲートイン。オークス馬カムニャックが2冠を手中に収める。前哨戦ローズSは3Fの距離短縮がひとつの課題だったが難なく対応。貫禄の差し切りを決めた。しかも道中で強烈な不利を受けてのもの。タフな精神力も証明した。名門・友道厩舎ゆえ、本番を見据えた仕上げの中での勝利は間違いなく、ひと叩きの上積み、良化は計算済み。1Fの距離延長もプラスで不安は皆無だ。

 最大のライバルは桜花賞馬エンブロイダリー。オークス(9着)では苦汁をなめたが、3連勝で制した桜花賞が文句なしの強さ。父アドマイヤマーズでもマイラーと決めつけるのは早計だ。スピードが存分に生かせる京都の内回り2000メートルなら見直せる。オークスからの直行ローテは過去7年で6勝と相性がいい。ラスト1冠で反撃に燃える。

 トライアルで存在感を発揮したのがケリフレッドアスク。紫苑Sは展開にも恵まれたが、前半3Fを34秒7で飛ばし、上がり3Fも34秒0で押し切った。先行力がフルに生かせる京都内回りは格好の舞台だ。

 ローズS組では2着テレサ、3着セナスタイルも力をつけており侮れない。前者は控える競馬でレース内容に進境。後者は浅いキャリアが不気味で魅力的、母が14年オークス馬ヌーヴォレコルトの血統も後押しする。他には紫苑Sで2着に入ったジョスラン、中京記念(1着)をステップにした異例のローテーションで挑むマピュースなどがレースを盛り上げる。

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