【香港マイル】ソウルラッシュ惜しい…2着!引退レースで連覇狙う地元超人気馬と叩き合い 場内から大拍手

2025年12月14日 17:11

<香港マイル>叩き合いを制し連覇を飾ったヴォイッジバブル(左)と、惜しくも2着だったソウルラッシュ(C)The Hong Kong Jockey Club

 香港国際競走が14日、シャティン競馬場で行われ、G1「香港マイル」(芝1600メートル)は日本から2頭が参戦。引退レースのソウルラッシュ(牡7=池江、父ルーラーシップ)は惜しくも2着だった。エンブロイダリーは11着。

 最後の直線、地元の雄・ヴォイッジバブルと並び先頭に。激しい叩き合いで一度は先頭に出るも、最後の最後で差し返され2着でゴール板を駆け抜けた。引退レースの7歳馬とパートン騎乗の地元の超人気馬の激しい争いにスタンドは騒然。ヴォイッジバブルの連覇に沸くファンからソウルラッシュにも大きな拍手が送られた。

 日本調教馬の香港マイルVは2001年エイシンプレストン、05年ハットトリック、15年モーリス、19年アドマイヤマーズの4頭。ラストレースであと一歩届かなかった。

 ▼ソウルラッシュ・池江師 年のせいか図太くなってきて、かなり出していってあのポジションを取れたという感じ。勝負どころも図太くて、直線はさらにソラ使ったので頑固になってきたなと。一回、出たところでストップする感じで、ヴォイッジバブルが来た時に反応したが、またストップする感じになった。上がってきても芯から走ったという疲れ方をしてなかった。最後に勝たせたかったので、こういう形になって申し訳ない。日本のファンの皆さまを裏切る形になって申し訳ないです。

 ▼エンブロイダリー・ルメール騎手 ソウルの後ろでいいポジションを取れた。リラックスして走れたけど、3角からペースが上がって、手応えがなく、ギアアップできなかった。もう少し走れると思ったけど、今日は力が足りなかったですね。桜花賞、秋華賞を勝ったから能力はあるので、またG1レベルで勝てると思う。

 ▼エンブロイダリー・森一師 少し出負けしてワンテンポ遅れた。そこからポジションを取りに行く選択肢もあったが、一段下げて後ろで馬場のいいところを走らせた。手応え良く、もうひと伸びするかと思ったが、外から来られたら手応えがなくて非常に残念です。秋華賞から約2ヶ月、我々牧場スタッフが連携してできる限りのことをやって出走させることはできたが、何か足りない部分があるのかなと。レースはまたしっかり検証して、立て直してやっていきたい。非常に高い支持を受けていたが、その期待に応えられず残念。また強いエンブロイダリーをお見せできるように頑張っていきたい。

 ◆香港マイル 1991年に「香港招待ボウル」として創設。当初は芝1400メートルで施行していた。93年に「香港国際ボウル」に改称され、翌94年にG3に昇格。95年にG2に昇格。99年に「香港マイル」に名称が変わり、現行の芝1600メートルに変更。翌2000年にG1となった。創設から11年間は地元香港馬の勝利はなかったが、02年にオリンピックエクスプレスが優勝すると、24年までの23年間で実に19勝を挙げている。今回含めた直近10回で日本馬1勝、香港馬9勝。

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