【有馬記念】3年連続有馬3着ナイスネイチャ主戦・松永昌博氏 予想で勝つ
2025年12月27日 05:30 リベンジします!!91年から93年の有馬記念で3年連続3着となり、「ウマ娘」でも有名になったナイスネイチャに騎乗していた元JRA騎手、松永昌博氏(72)が今年も有馬記念予想に登場。調教師時代には管理したウインバリアシオンで13年の有馬記念2着。ホースマンとしては暮れのグランプリを勝てずに引退したが、今年こそ予想で悲願の“1着”を狙う。◎メイショウタバルから絞り抜いた3連単8点で勝負だ。
お久しぶりです。昨年の有馬記念で調教師引退後、スポニチさんで初めて予想をさせていただき、本命がドウデュース。楽しみにしていましたが、レース2日前の金曜に出走取り消し。陣営も苦渋の決断だったと思います。
あれから1年。もう一度、有馬予想を…と依頼していただき、感謝します。今年のグランプリは心を込めて応援したいという思いもあり、勝てるという結論に達したからです。
◎は(6)メイショウタバル。今でも一緒によく食事する石橋守君の管理馬で、最初は難しい馬なんだという印象でしたが、今年春にドバイ遠征したことでコロッと変わった。リズム良く逃げていたし、収穫“一敗”の海外遠征。少し懸念があった爪の具合も装蹄師、担当調教助手の献身的なケアで解消し、あらゆる面で成長。それが宝塚記念の逃げ切り勝利につながりました。
予想の見解から少し外れますが、メイショウの会長・松本好雄さんが今夏、逝去されたのでタバルに関わる全ての方に、秘めた思いがあることでしょう。私も騎手、調教師時代に大変お世話になり、感謝してもしきれないほどの恩を受けました。もちろん勝負事に情は禁物と言われますが、タバルは今や堂々のV候補です。
前走の天皇賞・秋は6着でしたが逃げて、ピタッと折り合っていた。(武)豊君のうまさは言うまでもなく、タバルの姿を見て心身共に良くなっているとストレートに感じました。石橋君の表情を見れば具合がいいことは伝わってきたし、枠順も抽選会で豊君がちょうどいい(6)番を引いた。さすがですね。
相手はタバルの近くで構える有力馬。◯は、こちらも海外遠征を経験し、強くなった(9)ダノンデサイル。▲が天皇賞・秋で末脚が光った(4)ミュージアムマイル。☆が昨年の覇者(5)レガレイラです。△に(3)ジャスティンパレスと(13)アドマイヤテラ。3連単はタバル1着固定の(6)→(4)(9)→(3)(4)(5)(9)(13)の厳選8点。
先代のオーナー松本好雄さんはきっと天国で粋な小料理屋さんを見つけて、親友の武邦彦さんと一緒に一杯やりながら、静かに見守っていると思いますよ。頑張れー、タバル!!(元JRA騎手、調教師)
【松永氏の予想】
◎(6)メイショウタバル
◯(9)ダノンデサイル
▲(4)ミュージアムマイル
☆(5)レガレイラ
△(3)ジャスティンパレス
△(13)アドマイヤテラ
◇松永 昌博(まつなが・まさひろ)1953年(昭28)12月17日生まれ、鹿児島県出身の72歳。77年に騎手免許取得、曽場厩舎からデビュー。90年からナイスネイチャの主戦を務めた。02年騎手引退、通算5845戦、544勝(重賞23勝)。05年に調教師免許を取得、翌年に開業。管理馬のエイシンアポロンが11年マイルCSを制し、騎手時代も含めて初のJRA・G1勝利。24年3月5日をもって定年のため調教師を引退。通算4514戦、370勝(重賞11勝)。
○…松永氏は騎手時代、有馬記念に6回騎乗。初騎乗だった90年オースミシャダイは12番人気で5着。勝ったのはオグリキャップだった。91年から95年はナイスネイチャとのコンビで5年連続の参戦。91年から93年は3年連続で3着に奮闘した(94年は5着、95年9着)。調教師としてはウインバリアシオンで2度挑戦。13年はオルフェーヴルの2着に敗れた(14年は12着)。
