【皐月賞】パントルナイーフ、最長ブランクVへ進化 Wコースラスト1F11秒3「順調に調整」
2026年4月16日 05:20 牡馬クラシック第1弾「第86回皐月賞」の最終追い切りが15日、東西トレセンで行われた。東スポ杯2歳Sから中145日で臨むパントルナイーフは美浦Wコースで出色の動きを披露。弥生賞ディープ記念を回避した影響を感じさせず、好調ぶりをアピールした。木村厩舎が生んだ名馬イクイノックスと同じローテーションで先輩超えに挑む。同レースは16日に出走馬と枠順が確定する。
朝一番のWコース。パントルナイーフが弾むようなフットワークで駆け抜けた。実戦を想定した3頭併せの真ん中。2馬身前方と後方に僚馬を置き、軽快にリズムを刻む。直線で両サイドからプレッシャーをかけられても、ゴール前で仕掛けられると瞬時に加速。先行した外レッドレガリア(3歳未勝利)に半馬身先着、内ルージュボヤージュ(3歳1勝クラス)と併入した。
6F(1200メートル)84秒0~1F(200メートル)11秒3。見守った木村師が切り出す。「久しぶりの競馬なので折り合いがつくか、他の馬とゴールまで頑張れるか(を確認)。レースが近い中でのプランを提案してやってもらった」。愛馬の状態をチェックした太田助手も「良いところまで来た。まだ上はありそうだけど順調に調整できた」と目を細めた。
今春は弥生賞ディープ記念からの始動を予定していたが、フレグモーネ(傷腫れ)で無念の回避。クラシック初戦はぶっつけ本番となった。「極力、投薬をしないようにして、自然の力で回復してくれた。大きな問題ではないと捉えている」と師。百戦錬磨の名門厩舎は、想定外の事態にも泰然自若だ。それどころか“ケガの功名”もあった。「人間のお子さんと一緒で、小さい時に風邪をひくたびに強くなっていく。今後の彼のキャリアの中で一段と免疫がついた、体力がついた証左にもなる」と力を込めた。
厩舎としては22年ジオグリフで皐月賞V。2着に僚馬イクイノックスが入り、ワンツーを決めた。東スポ杯2歳S1着からの臨戦過程は、後にG1・6連勝を飾る後者と同じ。その前走は中団から鮮やかに差し切った。上がり3F(600メートル)32秒9はイクイノックスと同タイム、勝ち時計1分46秒0は偉大な先輩を0秒2上回った。数字の裏付けに指揮官は「相手関係や馬場状態もあるので」と前置きしつつ「東スポ杯を勝っているので絶対的に能力があるのは自明」と胸を張る。
「中山は未勝利戦を勝たせてもらっているし、シンプルに戦える。舞台設定で心配する部分は少ない」。一生に一度の大舞台へ、みなぎる自信。苦難を乗り越えたパントルナイーフが万全の態勢で1冠目奪取に突き進む。
《なるか最長間隔優勝記録更新》歴代皐月賞馬の中で、前走から最も間隔が空いていたのは20年コントレイルの中112日。次いで長かったのは19年サートゥルナーリアの中106日。2頭の前走は共にホープフルSだった。中145日で挑むパントルナイーフが勝てば同レースの最長間隔優勝記録更新となる。
