【宝塚記念】メイショウタバル 史上3頭目の連覇 武豊当レース歴代最多6勝目、20年ぶり2週連続G1V
2026年6月15日 05:29 サマーグランプリ「第67回宝塚記念」が14日、阪神競馬場で行われ、昨年の覇者メイショウタバルが2番手から抜け出し、史上3頭目の連覇を達成した。勝利に導いた武豊(57)は当レース歴代最多の6勝目、安田記念に続く2週連続のVとなり、JRA・G1最年長勝利記録を57歳3カ月に再更新。ファン投票1位の1番人気クロワデュノールは首差2着に敗れた。
G1初制覇を飾った思い出の舞台で完全復活を遂げた。横殴りの雨の中、大観衆で埋めつくされたスタンドから“ユタカ”コールが鳴り響く。史上3頭目の連覇を達成したメイショウタバルの馬上で武豊は右手を掲げ、ファンの歓声に応えた。先週の安田記念(シックスペンス)に続き、2週連続のお立ち台に上がった武豊は「うれしい、本当にうれしい。ようやく(キャリアの)ピークが来たみたいで…遅咲きでした」と笑いを誘うと場内は沸いた。
レース前、馬場入場のタイミングでゲリラ豪雨となり、発走10分前には馬場コンディションが良から重に変更。道悪巧者のタバルにとっては恵みの雨だった。五分のスタートから2番手に控え、道中の折り合いはスムーズ。「落ち着きがあり、向正面もリラックスして。平均で流れていたので、いいペース、いいリズムでした」。直線に入ると残り1Fで逃げ粘るコスモキュランダを捉えて先頭へ。そのまま押し切りを図ったが、ゴール前で1番人気クロワデュノールが迫る。「頑張ってくれ。今日はやめてくれ、という気持ち」で右ムチを入れ、前走大阪杯(2着)で差された天敵を首差で振り切った。
鞍上にとってJRA・G1は86勝目。2週連続となるJRA・G1制覇は20年ぶり6回目となった。「おそらく天国から松本会長が(雨を)降らしてくれたのかな」。昨年8月29日に膵臓(すいぞう)がんで死去した先代のオーナーに対する思いを明かし、「あれから1年がたったけど、引き継いだメンバーで勝ちましたと報告したいですね」と柔らかい表情を浮かべた。
タバルは13&14年に宝塚記念を制した父のゴールドシップ、20&21年クロノジェネシスに続く3頭目の連覇に加え、史上初の父子連覇を達成。石橋師は「状態は大阪杯よりも上。それぐらい自信があった。もちろんうれしいけど、ホッとした、感謝の気持ちです。豊君が完璧なリードをしてくれた」と喜びを口にする。
夢が広がる勝利。今秋、フランスG1・凱旋門賞(10月4日、パリロンシャン)へ挑戦する可能性が高まった。武豊は「これで胸を張って、フランスに行けると思います。私個人の気持ちとしては、無事なら秋の凱旋門賞にトライしたい」と意欲を見せる。石橋師も「もう登録しているので、そっちになると思います。まずは馬の様子を見て」と前向きに語った。キャリアを積み重ね、競走馬として完成された今、怖いものは何もない。たくさんのファンに愛される個性派が海を渡り、世界で戦う。
○…生産した三嶋牧場は23年高松宮記念(ファストフォース)、24年の天皇賞・春(テーオーロイヤル)、スプリンターズS(ルガル)、25年宝塚記念(メイショウタバル)に続き、4年連続6度目のJRA・G1制覇となった。三嶋健一郎取締役は「ジョッキーが素晴らしいペースをつくってくれて感謝です。去年は会長(松本好雄さん)がいて、社長(松本好隆氏)に代わって連覇は本当にうれしいです。社長ともフランスに行こうという雰囲気でした」と感無量の面持ち。母メイショウツバクロはタバルと同じゴールドシップの子を受胎中で来年2月に誕生予定。
メイショウタバル 父ゴールドシップ、母メイショウツバクロ(母の父フレンチデピュティ)21年4月20日生まれ 牡5歳 栗東・石橋厩舎所属 馬主・松本好隆氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績15戦6勝(重賞4勝目) 総獲得賞金8億6633万8600円(海外含む)、馬名は冠名+熊本県の地名。
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